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計量協会webサイトから日本の計量行政の未来が見える
計量協会webサイトから日本の計量行政の未来が見える
計量計測のエッセー 
計量協会webサイトから日本の計量行政の未来が見える

写真は挿絵であり本文とは連動しません。

風薫る信州松本・塩尻界隈の風景。時々吹く風が青い麦の穂に姿を映す。5月2日撮影。

(タイトル)
計量協会webサイトから日本の計量行政の未来が見える

(本文)
 webサイトは組織の顔である。している仕事のすべてがwebサイトに表現されていることが望まれる。有名企業のwebサイトは高度に演出されている。顧客と就職を希望する者を騙(だま)す意図でそれがなされていると思われるほどだ。

 「計量計測データバンク」運営では情報収集しそれをwebサイトに盛り込む意識が欠けることがあるから何としてもこれを克服しなければならない。webサイトへの知識を過不足無く備えること、運営の意図をはっきりもっていること、運営のための技術を獲得して使うことが大事である。このことは何度も会話して「ハイ」という明瞭な言葉で確認しても10年1日のごとく歩みをみせない。仕事が社会に果たす役割と自己の使命に疎いことによる。不本意であるので詫びたい。

 計量計測の世界における団体のうち地方計量協会のwebサイトつまりホームページを閲覧していて思う幾つかのことがある。最初に思うことはホームページを持てないほどに疲弊してしまった地方計量協会が多いことである。3分の1以上がそのような状態である。地域の広報サイトにわずかに協会名と住所電話に記載をみることができる。それがでてこないので計量検定所を仲介の場とするしかないところもある。

 地方計量協会には事務局が崩壊しているところがある。かろうじて会計ができていればよいが計量検定所など公共機関が善意でこれを補っているところはすくなからずある。こうした場合には公共機関の労を他とし評価もしなければならない。事務局があって専従にして全勤の者が1人か2人か3人いても計量行政と計量協会の責務につての理解が不十分であるために協会運営に落ち度がでる。

 協会のホームページがあっても総会ほかの行事運営が表記されない。数枚の薄いペラの紙にありきたりの組織概要を書いただけで更新をほとんどしない状態になっていのを見るとそれがそのまま組織の意思であり中身のなさの実態と思えてしまう。ハカリの定期検査業務をする職員がいても事務運営への関わりを遮断されているために検査業務以外には居ないのと同じ状態になっている。ハカリの定期検査業務をしていても都道府県と特定市の職員には計量行政全般にわたって責任意識があった。

 今時の政省令の書き換えは計量法の内容の実質として変更してしまう内容になっている。燃料油メーターの検定、自動ハカリの検定などを含めて都道府県の計量行政機関の専任業務であった分野が、指定されれば地方計量協会や民間事業者が実施できる。そのような状態の進行のその先にあるのは魂の抜かれた計量器の検定や検査業務という実態である。

 現在の地方計量協会の定期検査業務専従の職員が協会事務への実務から切り離されているうちに、適正計量の実施の確保に関係する検査業務他が日本の計量の安全を確保し社会と経済の発展に寄与するという意識を失うという状態が未来を予測する。業務を与えるなら権限も付与しなければならない。規模の小さな地方公共団体では計量行政事務を執行するための人も知識も技術も消えているからだ。

 地方計量協会のホームページ運営という側面からでも日本の計量行政の問題点と未来が透けて見える。地方計量協会では計量行政への意識と知識が低く役所におべっかばかりの会長と事務職員を多くみる。事務局がしっかりしていてば会長はお飾りで神輿に載っていればよいが、知識の足りない会長が要らぬ口出しをして組織を滅茶苦茶にする事例を垣間見る。事務局も会長も意識も知識も能力も低い状態がつづくと日本の計量協会は崩壊する。どうやらその動きが顕著になっていて最早組織とは言えない県が幾つかある。

(誤字、不適切な表現などについてはご容赦ください)

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