日本の未来を見通すための五つの要素
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日本の未来を見通すための五つの要素 森夏之
雨上がりの山小屋の夕暮れ。辻まこと のイラスト。辻まこと - Wikipedia
写真は湖面標高は1,540mの行楽地。気温は平地より10℃ほど低い。
(タイトル)
日本の未来を見通すための五つの要素 森夏之
(本文)
2026年08月04日(火)、21:48、cabinに降りてパソコンを開く。気温は15℃、日中はこれより3℃高かった。寒気がしてベッドに横になって過ごしていた一日。気付いてツムラの小青竜湯を飲んだのは夕方になってから。それまではアイス珈琲を風邪薬代わりに飲んでいた。
小青竜湯は、水のようなサラサラした鼻水、うすい痰を伴うせき、花粉症、アレルギー性鼻炎、かぜのひきはじめなどに使われる漢方薬。体を温めて余分な水分を取り除く働きがある。眠くなる成分は入っていないのが良い。
夏の最盛期なので山荘の周りに3軒の人がやってきていて灯りが点き、炭とバーベキューの匂いが漂う。私はダウンのパンツ(ズボン)とジャケットを纏(まと)ってcabinに居る。
米国、英国、ドイツ、イタリア、スウェーデン、韓国、中国などの状態をユーチューバーの現地報告によって、見ていた。
スウェーデンは福祉国家の財政基盤が崩れて逆回転させている。米国、英国、ドイツ、イタリア、スウェーデンの庶民の生活困窮が写し出されていた。米国のスーパーマーケット店頭では、カップ麺のきつねうどん(どん兵衛)が650円だった。ほかの品の値段も高い。私が大好きなキューピーマヨネーズは米国で人気であった。
米国のニューヨークでは年収2,500万円でも生活は苦しいと、日本女性のユーチューバーが見出しに掲げていた。半年前には不動産投資で稼いでいる様子を取り上げていた。ドイツでは家賃が高騰していてベルリンのアパートでは一つの部屋に100人の申し込みがあり、年収と信用の順位で入居が決まるのだという。
金とドル紙幣など政府通貨の関係が絶たれているために、通貨発行量が極度に増えたことが物価高の一因であるように思われる。米国は通貨発行量を抑えるとリーマンショックと同じ現象が出現する、ことを述べる人がいた。
中国の様子を伝えるユーチューブ動画はニューヨークかと思わせる高層ビル群が内陸部を含めた都市部に林立している。恒大集団の破綻と建築放棄された開発途中のビル、そして北京郊外に習近平の肝いりで造った都市は人がまばらにしかいないことなど。それにしても中国では思い切った、あるいは無謀な開発投資がなされてきた。鉄、セメント、ガラスほかの資材と労働力が恐ろしいほどに動員されたものである。貯えたお金があって投資されたのではなく、政府の後押しで膨らまされた信用によって、驚くべき状態が出現した。交通インフラと近代的な都市と高層ビル群は夢のような極楽世界を描き出している。それがどれほど機能しているか、ということになると日本の越後湯沢、苗場、伊勢湾、南紀白浜などのリゾート・マンションと似ている。
中国の未来の見通しを伝える男がいた。古賀茂明である。中国の産業を見てきたということであり、太陽光発電の推進によって原子力発電所を数百(基)建設したのに匹敵する発電量が確保されているという。あるユーチューブ番組に2026年08月03日(月)に出ていて、一人で喋りまくっていた。この人は知ったこと、考えたことをまくし立てる癖がある。通産官僚だった人であり電力分野の知識は広い。だけど堺屋太一と一緒に日本維新の会のブレーンであったことがある。その後に袂(たもと)を分かったことから、その行動様式が推察される。
わたしは経済学などの難しいことから離れて、日本の状態を理解する五つの要素に注目している。一つは、1万2千万人超の現在の人口が30年か50年後には7千万に減り、場合によっては明治の初め、つまり江戸末期の三千五百万人(あるいは三千万人)ほどになり、労働人口は人口以上の減少となること。二つは、日本の現在の輸出割合がGDP比13%程度であること、そして対米などの経済関係によって自動車や鉄鋼などは日本で造って輸出することはできず、現地生産方式になっていること。三つは、現在の日本企業の資本構成が外資に3割を超えていて、企業利益が株主還元を優先し、短期利益を求めて行動していること。四つは、お金が普通の企業や産業資本から離脱して大量に浮遊していて、このお金が利益を求めて激しく動いており、社会の富の一形態であるお金が、金融を通じて利益を追求する行動様式になっていること。五つは、実物の金から遊離して発行される信用紙幣が政府その他の都合によって際限なく発行され、虚構の信用が大きく膨らんで、お金が勝手な振る舞いをするようになり、収集付かなくなること、あるいは制御不能になること。ほかにも要素を挙げることはできるが主要には上の五つ。
人の生活とは何か、ということを考えている。
養老孟司は水田を取り上げて若者に未来の貴方だと述べる。福岡伸一は、人の身体を小さな粒に例えて、人が歩いていくその後に粒粒が消えていき、前方には消えた粒粒に対応するような粒粒があることを図に描く。
人はお米など食糧を身体に摂り入れて、消化し、排出して生きている。摂り入れる食糧ほかは宇宙からの贈り物である。宇宙との代謝としての人の身体である。福岡伸一はそれを論理化する。「古いものが新しいものに置き換わるだけではない。新しいものさえも、絶えず壊しながら作り変えていく。その自己破壊と再構築の営みこそ、AIには真似できない生命の特性」なのである、という。
人の生が死に対して唯一取り得る対抗手段、あるいは小さな勝利は記憶である。記憶は人の思い出に残ることとも言える。物理学者の田中館愛橘は郷里である岩手・盛岡の藩校の先輩に「書を残せ」と説かれた。
(結局、人の生活とは何か、ということになると、それぞれの人生を一生懸命生きろ、ということになる。あるがままに、その人に与えられた人生のその場所で精一杯生きて行くしかない、のではないか。より良き生き方を模索して、ということになる。)
2026-08-04-five-elements-for-understanding-Japans-future-