英国製の古い自動車。スポークタイヤを鉄製のフェンダーが覆い、二つの円い灯火が付く。
（タイトル）
人工知能（AI）と人の頭脳の働かせ方
（本文）
関東地方のNHK夕方のラジオの新人女性アナウンサーの下手なニュース朗読の悩まされた。小学生の国語教科書のそれよりも遥かに下手である。土曜日か日曜日の夕方のNHKラジオ番組、海外で暮らす小学生の現地報告の作文の朗読と比べれば新人アナウンサーの下手さ加減はわかる。民放テレビの若手男性アナウンサーは、「さしすせそ」ちゃんと発音できない。東北地方の人なのかと思う。NHKも民放も採用選考をする担当者が発音あるいは発声の素人であることからこのようなことになる。岩手県花巻市出身の佐藤龍文アナウンサーの「さしすせそ」は花巻訛りのまま。NHK大相撲解説の舞の海秀平の津軽訛りは大部修正された。岸田文雄と安倍晋三の両首相は「がぎぐげご」の発音が狂っている。
NHKラジオはAIによるニュース朗読を本格化させている。小学生以下の朗読能力しかなかった女性新人アナウンサーなど足元にも及ばないほどにAI ニュース朗読は見事である。このような状態であればテレビ、ラジオではアナウンサーの数はうんと減るのではないか。
計量計測データバンクでは音声によるニュース報道を試みてきた。ところがデジタル文章をそのまま音声で伝えるソフトウエアが優秀になったために以前に流した音声ニュースの意味が大きく減じた。動画ニュースであれば意味はいまなお大きいが、動画は音楽と同じで時の流れ、つまり時間に乘らねばならない。音声あるいは動画は時間の流れと切り離せない。
2024年のノーベル賞は化学賞も物理学賞もAIの技術にかんするものであった。そのAIのどこが化学で物理であるのか不明瞭である。つまりは時代の最前線にあるAIに化学賞と物理学賞が与えられたと解釈できる。それならば受賞者が適切な選考だったかというと日本の関係者からは意義がでる。負け犬の遠吠えと言ってもよい。
AIを辞書は次のように述べる。AI（人工知能）とは、Artificial Intelligence（アーティフィシャル・インテリジェンス）の略で、コンピューターが人間の知的能力を模倣して、推論や判断、学習、課題解決などを行う技術。AIは、センサからの情報や画像、テキスト、音などの情報を受け取り、アルゴリズムによって処理を実行する。スマートスピーカーや文章の自動書き起こし、画像認識による顔認証、翻訳ソフトなど、さまざまな分野で活用されている。
私たちはコンピュータ能力の発達はムーアの法則のなかで捉えてきた。ムーアの法則すなわち、集積回路あたりの部品数が毎年２倍になると予測し、この成長率は少なくともあと10年は続くと予測した。1975年には、次の10年を見据えて、２年ごとに２倍になるという予測に修正した。彼のこの２年ごとに２倍になるとの予測は1975年以降も維持され、それ以来「ムーアの法則」として知られるようになった。米インテル社の創業者のひとりとなるゴードン・ムーアが1965年に上のことを文章にした。経験則による将来予測である。
AI（人工知能）とムーアの法則が結びつけられればどのようなことになるか。AI（人工知能）は、ムーアの法則のと同一歩調で進展すれば、近い将来に技術的特異点（シンギュラリティー）が実現する可能性がある。
人の知能と思考方法が日本では画一化の傾向にある。物事を画一的にとらえてて軽薄な回答をする。100人中99人がそのようである。日本人の思考方法は疑似AIである。AIの可能性を低く見積もることはできないが、それが進展しても所詮はAIである。言ってみればソロバンを習わなくても電卓で補うことができ、また似たような技術である表計算ソフトのことを思えばいい。ソロバンで鍛え上げた頭脳の優秀さは別な大きな価値を持つ。AIを使うことで人の思考を大きく羽ばたかせることに意義がある。Ａを聞けば皆がＢと答える世の中は気持ちが悪い。
2024-10-24-Artificial-intelligence-ai-and-how-to-make-the-human-brain-work-