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計量計測データバンク ニュースの窓-126-
News material content collection of metrology databank №126

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串田孫一 とうきょうFM「音楽の絵本」の録音版


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串田孫一 とうきょうFM「音楽の絵本」の録音版

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計量計測データバンク ニュースの窓-126-串田孫一 とうきょうFM「音楽の絵本」の録音版

├串田孫一の覚書 甲斐鐵太郎
霧ケ峰高原の車山肩にあるコロボックルヒュッテの手塚宗求と櫛田孫一は長い交流があった。串田がコロボックルヒュッテに泊まり、また手塚と4月の後立山連峰に登った時には串田のキスリングにはカンダハーのビンディングが付いたスキーが載っていた。手塚宗求は串田孫一を説明するウッキペデイアにはない身の上話を記録している。終戦直後の串田の家族のことである。長い親交がある日突然終わる。山にひょっこり登ってきた串田は少しの語らいをして山を下りた。強い風が吹いていた。手塚は串田に向かって大きな声で呼びかけた。風が声をかき消したようであった。串田は黙って里へ向かっていった。教養深い串田はとうきょうFMでの音楽の絵本で広く知られるようになる。ヴィバルディ、モーツァルト、ラフマニノフ、パガニーニなどの管楽のための小交響曲と串田の詩やエッセーの朗読で構成された番組。1965年4月3日、FM東海から放送された串田孫一「音楽の絵本」はTOKYO FM「音楽の絵本」に変って30年間続いた。私は初期のころソニーのFMステレオラジオ(左右分離タイプ)で聞いていた。その後に『若き日の山』『山のパンセ』など串田孫一の書き物に魅了され、またその絵画に啓発されるのである。TOKYO FM「音楽の絵本」の録音の幾つかが出てきたことに大きな喜びを覚えている。(2024年11月12日 記)

モーツァルトの手紙から/串田孫一

水彩画は串田孫一のもの。霧ケ峰高原と車山かいわいのように見える。

音楽の絵本 「冬の記憶」 串田孫一 詩と朗読
音楽の絵本 1500回記念 最終回.。
串田孫一さんの随筆に憧れておりました。穏やか。登山からの身の引き方見事でした。ヴィバルディ、モーツァルト、ラフマニノフ、パガニーニがこんなにも懐かしく、優しい。FM東京の放送は日曜の朝だった、串田さんのお声が心を穏やかにさせてくれた。管楽のための小交響曲。

串田孫一「岩」

串田孫一 - Wikipedia

串田孫一さんの随筆に憧れておりました。穏やか。登山からの身の引き方見事でした。ヴィバルディ、モーツァルト、ラフマニノフ、パガニーニがこんなにも懐かしく、優しい。FM東京の放送は日曜の朝だった、串田さんのお声が心を穏やかにさせてくれた。管楽のための小交響曲。

串田孫一の書斎を復元したある美術館のようす

串田孫一の実際の書斎は調べもののために机まわりは散らばっている。当たり前のことである。整然としておきたくても机まわりは散らばる。誰かがこのことを事例にしてエントロピー増大の法則を説いていた。書斎にはルンペンストーブが置かれ、これを取り巻いてウインザーチェアがある。編集者がやってきたときにはこれ幸いと長い語らいをしていた筈である。

音楽の絵本1.wmv


串田孫一 音楽の絵本1

串田孫一 音楽の絵本2

串田孫一 音楽の絵本3

串田孫一 音楽の絵本4

串田孫一 音楽の絵本5

串田孫一 音楽の絵本6

串田孫一 音楽の絵本7

串田孫一 音楽の絵本8

串田孫一 音楽の絵本9

串田孫一 音楽の絵本10

串田孫一 音楽の絵本11

串田孫一 音楽の絵本12

串田孫一 音楽の絵本13

串田孫一 音楽の絵本14

串田孫一 音楽の絵本15

串田孫一 音楽の絵本16

串田孫一 音楽の絵本17

串田孫一 音楽の絵本18

串田孫一 音楽の絵本19


音楽の絵本「氷」
1968年夏FM東海から放送された串田孫一「音楽の絵本」テーマは「氷」。詩とお話の1部が残ってました。

FM東京「音楽の絵本」1990年09月30日

TOKYO FM「音楽の絵本」1991年05月05日OP

音楽の絵本 - 平凡社
30年間続いたFM放送の名番組「音楽の絵本」より、珠玉の詩とエッセイを精選。串田孫一さんの朗読とこころ癒される音楽が入った1500回記念放送「冬の記憶」を収録したCD付き。

串田孫一「岩」

モーツァルトの手紙から/串田孫一

もえろよもえろ  串田孫一作詞・フランス民謡 campfire song

(675) 光の五線譜予告編 - YouTube


音楽の絵本/串田孫一
 私の串田孫一(1915-2003)体験は、FM東京で放送されていた『音楽の絵本』が最初でした。小学生のころから星に興味を持ち始め、当時は「星」とか「天体」とか宇宙を連想させるキーワードに対して、つねにアンテナを貼っていたから、新聞やラジオで見かけては、片っ端からエアチェックなどしていました。そのなかに、『音楽の絵本』があって、1980年6月2日に放送された「星の話」がテープに残されています。

このラジオ番組も1500回を向かえたことと、作者が健康上の理由から番組を終わりにしたいという希望から終止符が打たれていました(1994年3月27日「冬の記憶」)。この番組のファンは多く、1984年には共同通信社より『音楽の絵本1965-1984』が出版され、番組終了後の2002年には平凡社から『音楽の絵本』が出版されました。残念なことに、私が唯一聞いた「星の話」は収録されてはいませんでした。

(なので)聞き取ったエッセイをここに掲載させてもらいました。
  読みやすいように、串田さんの朗読を味わっていただけるように、間を空けている箇所を、あえて改行して表示します。番組を聞いたことのある方なら、雰囲気だけでも味わえるのではないでしょうか?

 また、もっと早くから、この番組の魅力に気づいていたら聞いていただろうに、と思わせる星に関わりのあったエッセイが放送されたタイトルと、放送日を、上記2冊の本から抜粋させていただきます。

音楽の絵本
1965(昭和40年)4/3~ 星7月10日(土)
1966(昭和41年) 月4月29日(土)
1967(昭和42年) 太陽4月29日(土)
1970(昭和45年) 流星9月28日(月)
1972(昭和47年) 冬の星座1月30日(日) 銀河7月2日(土)
1973(昭和46年) 金星10月21日(日) 火星11月18日(日)
1975(昭和50年) 新しい太陽1月5日(日)
1976(昭和51年) オリオン星座1月11日(日) 氷河の星8月1日(日) 星の採集9月12日(日) 旅の一番星11月14日(日)
1978(昭和53年) 星の伝説7月16日(日) 天文台11月26日(日)
1980(昭和55年) 星の話6月1日(日)
1981(昭和56年) 地球5月31日(日) プラネタリウム8月23日(日)
1983(昭和58年) 三日月1月23日(日)
1986(昭和61年) 箒星3月30日(日)
1989(平成元年) 一番星12月4日(日)
1990(平成2年) 宇宙3月4日(日)
1991(平成3年) 七夕7月7日(日)
1993(平成5年) 羊飼の星2月14日(日)

音楽の絵本「星の話」(1980年6月1日放送)

1970年6月1日、東京天文台の古畑正秋さんと対談をした。早めに出て、途中で買い物をしたり、偶然出会った古い友だちと立ち話をしたりして会場へ行った。これを掲載する雑誌の方では特にテーマを考えているわけではなく、私たち二人の星の話を今年の夏に出る雑誌に載せたいというだけで編集部の人も特に星に興味を持っているわけではない。初めてお目に掛かる古畑さんも積極的に話をされる方ではないし私は専門家の前に座らされた素人であるから話がうまくまとまらない。私は、冬、霧ケ峰で夜10時ごろに、雪の中を歩いていると奇妙な光がゆっくりと水平に流れていくのを見たのを思い出して、その話をした。これは私だけが目撃したわけではなく帰ってきて新聞を見ると怪しい光を見たという報告が各地から新聞社にも集まったらしくかなり大きく扱われていた。古畑さんは、そのことを記憶してはおられなかったが私が詳しく話すのを黙って聞いておられてから「それは流星です」と言われた。患者に詳しく体の悪いところの説明をさせて何も診察もせずに「それは肝臓です」と言われたのと似ているのではないかと思った。帰りは自動車が用意してあって、私たちは同方向なので一緒に乗ったがその古畑さんは車の中ではいろいろ星の観測についての面白い話をされた。

木曽の山中に観測するには良い場所があるが、そんなことをいったところで、すぐに予算を通してもらえるわけではない。三鷹の東京天文台などは今はもう最悪の状態でなにもできない。「それではどうしていらっしゃるのですか」と尋ねると「早寝をして、朝早く起きて、小鳥の観察をしています」と、まじめな口調で話しておられた。

5月24日(日)晴れ時々曇り 音楽の絵本(串田孫一) - 星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)
毎週日曜日の朝にFM東京で串田孫一さんの朗読「音楽の絵本」が放送されていました。唯一エアチェックしてある「星の話」を時々引っ張り出して懐かしんでいます。

読書/詩歌・音楽 『音楽の絵本』(串田孫一 平凡社 2002年12月) - (新)緑陰漫筆
 詩人にして随筆家、また哲学者でもある串田孫一は、東京外国語大学を退官した1965年から、30年の長きに渡ってラジオ放送FM東京のパーソナリティをつとめた。深夜12時から流れる番組「音楽の絵本」では、串田が数々の音楽の流れる中、自作の詩を朗読し、またエッセイを紹介した。深夜の大都会の闇のしじまに流れる串田孫一の美しくも魅力的な詩の朗読と音楽は、数多くのファンを集めた。

 1965年年の4月3日の第一回の放送では、「扉」と題する詩が朗読された。

  扉をあければ 星の空
  春は匂いとなって あじさいの芽吹きに戯れ
  暗い大地に滲み込む
  ひいらぎの葉が銀細工
  土手の向こうの流れは 涸れているが
  蛙たちの 真面目くさった語り合いは
  今年もやがて 聞かれるだろう

 詩の朗読のバックに流れるテーマ曲は、ヴィヴァルディの室内協奏曲 ニ長調(RV94)の第二楽章です。心がゆるやかになり、穏やかになり、もやもやしていた想いが溶け去ってゆく。演奏は、マクサンス・ラリュー五重奏団。さらにモーツアルトのピアノソナタ第15番、グノーの管楽のための小交響曲、グリーグのバイオリンソナタ第3番、パガニーニの「ロッシーニのオペラ「モーゼ」の主題による伴奏と変奏曲など心に染み入るような調べが流れる。

 そのようにして朗読された詩やエッセイをあつめ、流れた音楽を一枚のディスクにおさめて一冊の本となった。もう10年以上も前のものだが、この初版本は私にとっては宝物のようなもである。

 この放送の最後となった1994年の「冬の記憶」およびそのほか好きな詩とエッセイををニ、三ここに記しておく。

冬の記憶
 遥か遠くの
 何処かへ行ってしまったはずの
 冬の記憶が
 足音をたてずに 纏いついてきました
 挨拶をなさい
 そして何処から来たのか
 嘘をつかずに 話してごらんなさい
 沼の底から 泡の中に入って
 浮かんできたのではありませんか


 古い本を開くと
 栞が落ちた
 栞に使った 十年前の音楽会の切符である
 深い過去の
 青い沈黙の中から
 なめらかに甦る一つの記憶
 開演を告げるベルにせきたてられ
 現れない友達を
 もう諦めて席につき
 一人で聴いた
 ピアノの独奏会だった

蝋燭
 フランスの田舎で造っている蝋燭だと言ってもらったその一本を、大事にして紙につつんだまま抽斗にしまい込んであったが、ちょうど一年ぶりに火をともした。黄色に赤、青、紫。七色の蝋を無造作にねりあわせ、芯には太い糸が入った不細工な蝋燭だが、おれがいかにも田舎造りの感じで、一年のあいだ火をつけるのをためらっていた。
 そういえば半年ほど前に、ロンドンへ仕事に行ったという人から貰ったマッチがあった筈だ。私はそれを想い出して、棚に積んだ函から探しだした。燭台という程のものではないが、これも何年か前に、よその普請場からもらってきた木片を削って造ったものがある。
 これで準備は整った。私は先に電灯を消して自分の部屋を真っ暗にした。そして、自分でもその理由が分からないが、闇の中で三十を数えることにした。電灯というものがあり、
 停電もしないのに蝋燭をともすというのは、一種の儀式に似た感じがする。それで気分を整えるために三十を数えたのかも知れない。
 ロンドンのマッチで、フランスの田舎で造られた蝋燭に火がともる。芯の糸が太いせいで、炎は大きく、部屋の中で風もないのそれが揺れ動いてなかなか鎮まらない。筆立ての筆のかげが、書棚に揺れているが、何という静かな夜だろう。少なくとも十分や二十分は思考は停止し、眼を細めて炎を見ていられる。私は何も期待しない。蝋燭の灯ひとつの古い夜のことも想出そうどはしないだろう。ましてその炎から、珍しい幻の生まれることや、夢を見るための陶然とした状態をも願わない。
 風が吹きつのる。雨戸の隙間から吹き込む風が部屋に広がる。そしてしばらくの間の空虚な安らぎから、知らないうちに甦っていたものがある。それは、その時何よりも貴いと思われた一つの音楽であった。

「串田孫一」は私が憧憬し敬愛する哲学者・詩人・随筆家・画家です。
1965年から1994年までFMラジオ番組「音楽の絵本」でパーソナリティーを務めています。

流氷がやってくる町で、地球の声に耳を澄ませる 北のアルプ美術館 | ドラぷら
 2012年、美術館は開館20周年を迎える。そのとき、2005年に亡くなった串田孫一さんの仕事場を東京の小金井市から移設・公開している。本や望遠鏡、工具などで溢れた書斎「串田孫一の仕事部屋」も、この美術館の見どころのひとつである。この移築・復元事業も簡単ではなく、6、7年をかけて行われたそうだ。本棚や机の上の小物まで細かい部分まであまりにも精巧に復元されているので、この地で串田さんが仕事をしていたと勘違いする人もいるらしい。
 「89歳で亡くなられた方なので、昔からの本がいっぱいあって。よく見ると、箱のなかに本をいっぱい入れていたんですが、そういった箱もほとんど手作りだったそうです。石でも木でも小物でも一度集めたらなかなか捨てない方だったようですね」

『日本古書通信』の戸板康二と串田孫一。2015年は戸板さんと串田さんと七代目尾上梅幸の生誕100年。 - 戸板康二ノート

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