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計量計測データバンク ニュースの窓-92-
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├大手不動産二社 恒大と碧桂園の債務不履行が出現した中国経済の基底を探る
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├2023年8月18日(金)7:03配信 中国の未来は「日本より悪い」…専門家たちが懸念する“中国依存”の「本当のリスク」(現代ビジネス) -
Yahoo!ニュース
激増する「若者の失業率」写真提供: 現代ビジネス。中国の景気後退とデフレについて「根本的な原因は、習近平政権に対する国民の決定的な不信だ」と指摘した米有識者の論文が注目を集めている。「政府や中央銀行の景気刺激策も、もはや効果は期待できない」という。中国は「失われた何年?」に突入するのか。中国の7月の消費者物価は前年同月に比べて、0.3%下落した。マイナスに陥ったのは、2021年2月以来、2年5カ月ぶりだ。それ以上に重要なのは、輸入の落ち込みである。中国が発表した7月の貿易統計によれば、輸入は前年比12.4%減少した。輸入の減少は国内需要の低迷を反映している。その結果が失業の増加だ。中国の若者の失業率は6月に21.3%に達した。だが、実態は「これよりはるかに多い」とみられている。公式発表の数字は、就職を諦めた若者を考慮していないからだ。すると、中国の国家統計局は8月15日、若者(16歳から24歳)の失業率の発表を停止してしまった。まさに「都合の悪い数字がなければ、問題はない」という姿勢なのだ。7月24日配信のブルームバーグによれば、16歳から24歳の若者は9600万人が都会に住んでいる。そのうち、求職しているのは3300万人だ。残りの約3分の2は、どうなったのか。記事が紹介した北京大学教授によれば、約4800万人は大学など学校へ通っている。残る約1600万人は、中国でも「ニート」や「プロフェッショナル・チルドレン」などと呼ばれ、仕事をしていない。公式発表の失業者は600万人だが、ニートたちを失業者に加えると、計2200万人となり「真の失業率は46.5%に上る」という。学生たちの中には、金融やIT(情報技術)などを専攻している人もいるが、大学側は学生たちに「就職先を選り好みするな」と助言している。一方、中国共産党はエコノミストたちに「都合の悪い消極的な話は言うな」と指導している、という。中国の不動産バブルが2年前の夏に弾けて以来、「中国は90年代にバブルが崩壊した日本と同じになる」という見方が世界に広がった。2月23日付のフィナンシャル・タイムズは「中国経済は新たな日本化(Japanification)を見据えている」と報じた。記事は「いまの中国はバブル直後の日本と驚くほど似ている」というシティグループの分析を紹介している。1990年の日本は固定資本形成率が36%だったが、2010年から20年にかけての中国は43%に上り、日本で問題になった住宅金融専門機関(住専)のようなシャドーバンキングもバブルを加速した、という。中国は日本より「悪く」なる だが、別の見方もある。国際経済専門誌、インターナショナル・エコノミーの2023年冬号は、20人の専門家の意見を集めて「中国は90年代初めの日本のようになるのか」という特集を組んだ。野村総研のチーフ・エコノミスト、リチャード・クー氏は「中国の成長鈍化は自分自身が招いたもので、30年前の日本とは異なる」と指摘している。同氏によれば「中国企業はバブルが弾ける前から借り入れを減らし、家計は貯蓄に向かっていた」「ゼロコロナ政策で地方自治体は資金を使い果たし、景気刺激策を講じる余裕がない」「日本と違って、中国は米国と対決している」「日本は2009年まで人口が減少していなかったが、中国はバブル崩壊と同じ22年から減少した」という。ノーベル賞学者であるポール・クルーグマン氏も、7月25日付のニューヨーク・タイムズで「中国は日本のようになる」という見方に否定的なコラムを書いた。同氏は「人口減少の問題が指摘されるが、日本は94年以来、現在までに1人当たり実質国内総生産(GDP)が45%も上昇した。中国は日本のような社会の結束を保てるだろうか。かつての日本より、はるかに高い若者の失業率に注目すべきだ。中国は次の日本ではない。おそらく、もっと悪くなる」と指摘した。そんななか、中国経済の失速をゼロコロナ政策との関連で分析した論文が、8月2日配信の米外交誌、フォーリン・アフェアーズに掲載された。筆者はピーターソン国際経済研究所のアダム・ポーゼン会長である。「中国経済の奇跡の終焉」と大胆なタイトルがつけられている。先にポイントを紹介すると、筆者は、中国経済が停滞している根本的原因を「習近平政権によるゼロコロナ政策と、その突然の終了にある」と分析している。国民は一連のコロナ対応を見て、共産党と政府不信に陥り、ひたすら貯蓄に励むようになった。それが景気後退を招いた、とみているのだ。私は一読して、目からウロコが落ちる思いがした。6月2日公開コラムで紹介したが、中国を脱出し、米国に不法入国を試みる中国人が激増している。これは、まさに中国人の国家に対する不信の証明だ。では、逃げ出さなかった人々はどうしているのか。彼らは何事もなかったように、コロナ以前のように消費し、投資しているか。そうではない。彼らは「身を守れるのは自分だけ」と理解して、貯蓄している。それしか、自己防衛の方法がないからだ。中国への懸念と希望。論文は、こう指摘している。〈新型コロナが始まった2020年の第1四半期が中国経済の転機だった。それは国家統制が強まった15年から始まっていたが、銀行預金が国内総生産(GDP)に占める割合は50%を超え、以来、ずっと高水準にとどまっている。民間消費は減少し、投資も弱い〉〈金融市場も中国政府自身も、この弱点を見過ごしている。それは何年も成長の足かせになるだろう。中国のケースを「長期化する経済の新型コロナ」と呼ぶことにする。コロナのように、中国経済は活力を失い、深刻な状況を脱しても慢性症状に苦しむのだ〉〈独裁国家の経済発展は、予想可能なパターンを辿る。まず、言いなりになる企業を栄えさせ、体制が安定すると、次第に経済への介入を強める。最終的には不確実性に直面し、恐怖にとらわれた家計や小規模事業者が現金をため込んで、成長が衰えていく〉〈新型コロナ以前、多くの家計や零細事業者は「政治に介入しなければ、問題は起きない」という暗黙の了解に依存していた。共産党が知的所有権を管理するが、人々は政治に関わらなければ、党は彼らの経済生活に干渉しなかった〉〈ところが、新型コロナに対する政府の対応は、まったく違っている。共産党の気ままな権力行使が、零細事業者を含めて、誰の目にも明らかになった。ほんの数時間前の警告で、都市は無期限にシャットダウンされ、商店は補償なしに閉鎖され、住民は自宅に軟禁状態になった。生活も生活手段も奪われてしまった〉〈すべては突然で、厳格で情け容赦がなかった。地方は共産党の指示に従うだけで、北京や上海の豊かな人々の間でさえも、医薬品や薬の処方箋、治療が不足した。この経験を「大量投獄キャンペーン」になぞらえた中国人作家もいる〉〈いまも残る広範な恐怖感は毛沢東時代以来、観察されなかったものだ。一時的であれ、永遠であれ「警告もなく、文句も言えず、自分の財産と生活の糧が奪われてしまう」という恐怖感である〉〈ニューヨーク・タイムズの言葉を借りれば、方向転換は抗議運動の「勝利」だった。だが、それは普通の中国人には当てはまらない。ゼロコロナ政策の終了1カ月前、共産党官僚は段階的終了を語っていた。だが、その数週間後に完全に終わった。突然のUターンは、中国人に「自分の職や事業、毎日の生活は党と彼らの気まぐれ次第」という感覚を思い知らせた〉〈共産党が最終的な決定権を握っている。党の気まぐれに直面して、人々は自分で自分の身の安全を図るようになった。車や耐久財投資、不動産の購入などは最小限に控えるようになった。彼らのリスク回避と貯蓄志向が成長の足を引っ張っている〉論文は、財政支出の拡大や金利引下げといったマクロ経済政策の効果が失われた点も指摘している。〈真の問題は、過剰な政府の介入に対して、国民が免疫を持ってしまったことだ。政策が気まぐれに発動される、と分かってしまったので、人々は景気刺激策には反応しない。これこそが「長期化する経済の新型コロナ」である〉〈その結果、耐久財消費と民間投資は、景気刺激策に対する反応が低くなる。マクロ政策が効果を失うので、経済は不安定になる。さらに多くの財政刺激策が必要になるので、公的債務は一層増える。民間投資を減らし、生産性の伸びが鈍化し、時とともに、成長を鈍化させていく〉〈人民元で資産を保有している中国人にとっては、海外で資産を購入するのは、新型コロナ前でさえ、合理的だった。国内の成長が見込めず、共産党の「気まぐれリスク」が高まる以上、海外資産の購入は、ますます合理的になっている〉中国で起きている事態は、まさにポーゼン氏が指摘している通りではないか。中国は普通の国ではない。習近平氏ただ1人の意向で動く独裁国家だ。そして、国民は新型コロナの経験を経て、党と政府への不信を強めた。その結果、マクロ政策も効かなくなってしまったのだ。ポーゼン氏は、国を逃げ出す中国の才能ある人々や資本を「米国が受け入れ、活用すべきだ」と主張している。私は、これには同意できない。いくら逃げ出しても、中国共産党は中国人なら誰でも党への協力を強制できる悪名高い国家情報法を発動して、中国人をスパイに仕立てられるからだ。だが、分析は正しい。いまだに「14億人の巨大中国幻想」に目が眩み、中国頼みのおいしい話を期待している日本企業が少なくない。折から、中国人の団体旅行も解禁になった。日本への不法入国を試みる中国人も増えるだろう。中国人の「爆買い」は不動産購入でも顕著になっている。中国というリスクは、新たな段階に突入した。
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├2023年8月21日(月) 9:47配信 森永卓郎氏「金融に火の手が…」中国版リーマンショック?「恒大集団」経営危機の影響は(ABEMA TIMES)
- Yahoo!ニュース
経済アナリストの森永卓郎氏は「中国で赤字を出しているのは、恒大グループだけではない。他の大手企業もけっこう赤字を出している。不動産業界全体の問題だ。リーマンショックの時も、最初は何十兆円という小さい数字を言っていたが、どんどん膨れていった。今回も同じように金融に火の手が広がっていくのではないか」と話す。「リーマンショックをどうやって乗り切ったか。世界中の中央銀行がバンバン金融緩和をして、お金をジャブジャブ出して、バブルを起こして世界経済を救った。今回はアメリカもヨーロッパもインフレで金融緩和できる状況ではない。一度落ち始めると、コントロールは非常に難しいと思う。日本は1990年にバブルが崩壊して、7年後に金融危機が起こった。今回もすぐ何かが起きるのではなく、何年かかけてヤバいことが起こると思う。中国は数字がまともに出てこない国だから、どれくらいの年数がかかるか、本当に分からない」。中国当局では、16~24歳を「若者」と定義し、2018年から「若者の失業率」のデータを公表していた。しかし、15日に「若者の失業率」の公表を一時的に取り止めると発表。若者の失業率は、今年4月に初めて2割を超え、その後も増加。6月には21.3%となっていた。これに対し、森永氏は「一説には『50%を超えているのではないか』と言われている」と指摘する。その上で「中国の大学生から『全然就職先がない』という話も伝わっている。かなり危ないところに来ているのではないか」と述べた。(「ABEMA
Prime」より)
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├2023年8月24日(月) 4:55配信 恒大破産申請で中国経済の「日本化」が始まった!日本のバブル崩壊との共通点とは?【緊急鼎談・前編】 |
Diamond Premium News | ダイヤモンド・オンライン
2023年8月24日(月) 4:55配信 恒大破産申請で中国経済の「日本化」が始まった!日本のバブル崩壊との共通点とは?【緊急鼎談・前編】柯隆・東京財団政策研究所主席研究員×河野龍太郎・BNPパリバ証券経済調査本部長チーフエコノミスト×齋藤尚登・大和総研経済調査部長。ダイヤモンド編集部。竹田孝洋:編集委員。中国不動産大手の中国恒大集団が、米国で破産法を申請した。不動産不況だけでなく、経済再開後の成長鈍化や物価低迷など、中国経済の不振が顕著だ。そこでダイヤモンド編集部は、中国経済に詳しい専門家3人による緊急鼎談を行った。参加者は柯隆・東京財団政策研究所主席研究員、河野龍太郎・BNPパリバ証券経済調査本部長チーフエコノミスト、斎藤尚登・大和総研経済調査部長。見えてきたのは、バブル崩壊後の日本と今の中国との意外な共通点だ。中国も日本の「失われた30年」と同じ道をたどるのか――。前後編の2回にわたって鼎談全文をお届けする。(構成/ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)。23年は5%成長達成の見通し。それでも景気が悪化する根本理由。――中国の2023年4~6月期の実質GDP成長率は前期比0.8%増、年率換算で3%強でした。23年の5%前後の成長率目標は達成可能ですか。柯 それに近い成長率は達成できるでしょう。ただ、達成できても十分ではありません。政府の公式統計でも24歳以下の若者の失業率が20%を超え、21.6%です。実はこの統計には問題があります。ここでいう失業率は都市の住民票を持っている人のみが対象です。3億人前後の出稼ぎ労働者が含まれていません。出稼ぎ労働者の6割を若者が占めます。それを合算すると、若者の失業率は40%を超えています。その原因はコロナ禍の3年間で約400万社が倒産したためです。倒産した理由は二つです。一つは、日本の中小企業信用保証制度に当たる制度が中国にはないことです。二つ目は、日本ではコロナ禍で中小企業に対して給付金が支払われましたが、中国は1人民元も支払っていないことです。その上でゼロコロナ政策を徹底しましたから倒産が増えたのです。齋藤 第1次コロナショックの20年の実質成長率が2.2%、21年が8.4%だったので2年間を平均すると5.3%成長でした。第2次コロナショックの22年は3%でしたから、2年平均で5%を超えるには23年は7~8%に回復してほしいところです。しかし、23年は5.5%に届くか届かないぐらいだとみています。22年と23年の平均は4%強になりますから、20年と21年の平均と比べると1%ポイント低下することになります。一段と景気の状況は悪くなっています。河野 お二人と同じように5%成長は達成できるとみていますが、やはりそれで十分なのかということが問題です。まず22年はロックダウンが繰り返され3%の低い成長でした。22年12月のゼロコロナ政策転換後、爆発的に新型コロナウイルスが拡大しその後に経済再開が起きました。しかし、世界中が期待したほどにはコロナ後の繰り越し需要が顕在化しなかった、それどころか息切れしています。成長率目標である5%は達成の見通しだが、中国経済は勢いを欠く。その原因はどこにあるのか。
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├2023年8月22日配信 (498) 【恒大集団ショックの深層】中国と日本の不動産バブルの違い/バランスシートで分析する恒大集団/恒大ショックは連鎖するか?/中国政府の動きが鈍い/ハードランディングを避ける方法【大阪経済大学
福本教授】 - YouTube
2023/08/22 中国経済 バブル崩壊 恒大集団 pivot公式チャンネル
8月17日中国不動産大手、中国恒大集団は、米ニューヨークの裁判所に外国企業の破産手続きを調整する連邦破産法15条の適用を申請した。このニュースを受けて、中国の不動産バブル崩壊かと噂されるが、日本とは状況が異なるという。大阪経済大学の福本教授に話を聞いた。①
恒大集団ショックの深層】中国と日本の不動産バブルの違い/バランスシートで。②【中国経済減速の深層】なぜGDPが伸び悩んでいるのか?/不動産バブル崩壊③【徹底予測
2035年の中国経済】1年前の予測より下方修正/リスクシナリオ。
<目次>00:00 ダイジェスト。00:43 バランシートで分析する恒大集団。11:41 恒大集団ショックは連鎖するのか。20:32 日本のバブル崩壊とは違う。27:59 習近平政権の舵取り。31:41 次回予告。<ゲスト>福本智之|大阪経済大学経済学部教授。1989年京都大学法学部卒業、同年日本銀行入行。2000年在中国大使館一等書記官、10年日本銀行国際局総務課長、11年国際局参事役、12年北京事務所長、15年北九州支店長、18年国際局審議役、20年国際局長を歴任、21年日本銀行退職。同年4月より現職。経営共創基盤シニアフェロー、東京財団政策研究所研究員。
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├碧桂園 - Wikipedia
碧桂園(へきけいえん 英: Country Garden、カントリーガーデン)は、中華人民共和国の不動産開発企業。デベロッパー。広東省佛山市順徳区に本社を置く。2020年代に入ると中国政府は、不動産事業への引き締めを強化したほか、ゼロコロナ政策を取ったことにより生産・消費の停滞。2021年には恒大集団を始めとした中国国内大手の不動産デベロッパーが経営危機にさらされた。
そのような企業が出る中でも、碧桂園は流動性危機による痛手をさほど受けていない質の高い業者と見られていたが、2022年以降に経営環境が急速に悪化。
2023年8月7日、碧桂園もドル建て債の利払い(総額2250万ドル)が履行できなくなり債務不履行の危機に直面した。
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├2023年8月14日(月)配信 中国経済の新たなリスク、碧桂園19%安-オンショア社債取引停止(Bloomberg) - Yahoo!ニュース
(ブルームバーグ):中国有数の不動産開発業者である碧桂園は先週7日の利払いを履行できず、デフォルト(債務不履行)回避のための猶予期間が30日を切った。14日の香港株式市場では、投資判断の引き下げを受け、同社の株価が一時19.4%急落し、他の不動産開発銘柄も値下がりした。碧桂園は13日の香港証券取引所への届け出で、同社と関連会社が発行したオンショア社債11本の取引を14日から停止すると公表した。業務をあらゆる面で圧迫し、近い将来のデフォルト確率を高めかねない流動性悪化を理由に挙げ、モルガン・スタンレーは碧桂園の投資判断を「イコールウエート」から「アンダーウエート」に引き下げた。同社の株価は先週末11日、初めて1香港ドルを下回る水準で取引を終えた。碧桂園はまた、満期を迎える社債の期限延長を目指していると関係者が明らかにした。この社債の償還期限は9月2日で、元本残高は39億元(約780億円)だという。碧桂園が満期迎える社債の期限延長を提案、3年間分割支払い-関係者。モルガン・スタンレーのアナリスト、スティーブン・チャン氏は「低位の都市へのエクスポージャーが大きいことを前提とすれば、流動性の困難からの回復には数年を要すると考えられる」とリポートで分析した。中国の景気が減速する中で、不動産不況を終わらせる政策対応の難しさがあらためて浮き彫りになった格好だ。巨額の債務を抱え、実質的デフォルトに陥った同業の中国恒大集団の4倍というプロジェクト数を考えると、さらに深刻な影響が懸念される。碧桂園の社債価格は、額面1ドル当たり10セントを下回る著しいディストレス水準。昨年末時点の負債総額が1兆4000億元(約28兆円)に達した碧桂園は、市場の落ち込みを過小評価したことを認め、1992年の創業以来で最大の試練に直面しているとの認識を示した。
同社は2023年上期の純損益が最大550億元の赤字になると見込む。前年同期は約19億1000万元の黒字だった。複数の債券保有者が匿名を条件に語ったところでは、碧桂園が発行したドル建て社債2本の保有者は、8月7日が期日の利払いを受けることができなかった。同社の流動性逼迫(ひっぱく)を受け、中国のドル建てジャンク(投機的格付け)債の動きを反映するブルームバーグの指数は10日、昨年以降で最も低い水準に下げていた。UOBアセットマネジメントのポートフォリオマネジャー、ウィー・リアム・ゴー氏は「碧桂園が直近の発表で伝えたメッセージは、中国の不動産市場の苦境について投資家の最悪の懸念を確認しただけだった」と指摘した。JPモルガン・チェースのリポートによれば、ソーチョン・リム氏らアナリストは「このセクターだけでなく経済全体により広く波及するリスクが高い」と考える。
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├2023年8月15日(火)配信 中国大手デベロッパー・碧桂園にデフォルト懸念:深まる中国の不動産不況と経済の長期低迷リスク|2023年 | 木内登英のGlobal
Economy & Policy Insight | 野村総合研究所(NRI)
デフォルトに陥れば恒大よりも影響は深刻か。中国の大手不動産開発会社「碧桂園(カントリー・ガーデン、広東省仏山市)」は、発行したドル建て社債2本(総額2,250万ドル)の保有者に対して、8月7日が期限であった利払いを履行できなかった。30日間の猶予までに支払いができなければ、デフォルト(支払い不能)となる。さらに同社は13日の香港証券取引所への届け出で、同社と関連会社が発行した人民元建て社債11本の取引を14日から停止することを発表したことから、デフォルト懸念が一層高まることになった。同社は9月2日に償還期限を迎える人民元建て社債の支払期限を延長し、3年間にわたって分割で支払う案について、一部の債券保有者に打診しているとブルームバーグが報じている。債務再編交渉である。同社は10日、2023年1~6月期の最終利益が450億~550億元(約9,000億~約1兆1,000億円)の赤字になるとの見通しを発表したことから、経営不安が一気に高まっていた。前年同期には19億1,000万元の黒字を記録していた。急激な収益悪化の背景にあるのは、開発物件の販売減少だ。2023年1~6月期の同社の販売実績は、成約額が前年同期比-30.4%だった。これは業界平均の同-5.3%と比べてかなり悪いものだ。碧桂園の2022年末時点の資産総額は1兆7,400億元、負債額は1兆4,300億元で、恒大グループの負債額1兆8,000億元に匹敵する。1年以内に返済義務が発生する負債は937億800万元、年内に返済期限を迎える債務は約200億元に達している(7月末時点)。これに対し、現金同等資産の残高は1,475億5,000万元だという。同社は実質的デフォルトに陥った恒大グループの4倍にも上るプロジェクトを抱えていること等から、デフォルトに陥れば、恒大グループよりも影響は深刻だとみる向きが多い。長引く不動産不況。中国経済の不振の中核にあるのが、長引く不動産不況だ(図表)。不動産投資額は1-6月に前年同期比-7.9%と悪化したが、7月はさらに下落幅が拡大したとみられる。不動産価格が下落するなか、さらに不動産開発業者の資金難から住宅建設が停止し、購入した住宅の引き渡しがなされないことを警戒して、個人の間では住宅購入を手控える動きが広がっている。その結果生じる住宅価格の下落は、既に住宅を購入している個人にとっては保有資産の目減りを意味し、それが逆資産効果を生んで、個人消費の低迷にもつながっているのである。図表 日本、米国、中国の住宅価格。不動産不況から経済の長期低迷へ(中国経済の日本化)。こうした不動産不況を起点とする経済の悪化は、物価の下落を生んでおり、7月のCPIは前年比で-0.3%と下落に転じた。物価と不動産価格の下落が同時に進行する「ダブル・デフレ」の様相を呈しており、バブル後の日本経済が辿った長期低迷も想起される(コラム「世界経済『静かなる危機』①:中国経済は日本化するか?(上):ダブル・デフレと深刻なディレバレッジ(資産圧縮)のリスク」、2023年8月8日、「世界経済『静かなる危機』②:中国経済は日本化するか?(下):日本のバブル崩壊との類似点」、2023年8月9日)。他方で中国政府は、債務拡大を伴ってビジネスを急拡大させ、その過程で巨額の利益を上げるとともに、不動産価格を急騰させたことを問題視している。このため、恒大グループと同様に、碧桂園を直接支援することに政府は慎重な姿勢を崩さないだろう。碧桂園は社債を保有する投資家との間で債務再編交渉を繰り返す中で、少なくとも実質的なデフォルトへと陥っていくのではないか。問題は、同業他社にも広がり、不動産市場の調整圧力を再び高めるとともに、それが経済の長期低迷にもつながっていくことが懸念される。(参考資料)「中国経済の新たなリスク、碧桂園17%安-オンショア社債取引停止」、2023年8月14日、ブルームバーグ。「中国5位の不動産企業にデフォルト危機、債券10種の取引中断」、2023年8月14、中央日報。「不動産大手・碧桂園、ドル建て債の利払いできず=経営不安が拡大-広東省」、2023年8月8日、アジアビジネス情報(時事通信)。「中国不動産「碧桂園」赤字1兆円…社債利払いできず、デフォルトなら恒大集団より影響深刻か」、2023年8月12日、読売新聞速報ニュース。
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[2023年ノーベル賞 各賞関連の資料]
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├2023年のノーベル賞の各賞が決まる(計量計測データバンク編集部)
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├2023年ノーベル生理学・医学賞はカタリン・カリコー氏とドリュー・ワイズマン氏(計量計測データバンク編集部)
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├ノーベル賞 カリコー・カタリン博士物語 人物と経歴(計量計測データバンク編集部)
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├ノーベル賞 ドリュー・ワイズマン博士の人物と経歴(計量計測データバンク編集部)
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├計量計測データバンク ニュースの窓-93-2023年のノーベル経済学賞
├計量計測データバンク ニュースの窓-95-2023年ノーベル物理学賞(その2)
├計量計測データバンク ニュースの窓-103-2023年ノーベル生理学・医学賞はmRNAワクチン開発貢献でカタリン・カリコ氏ら2名に
├計量計測データバンク ニュースの窓-104-日本列島人の頭骨の形態変化(脳容積と知能は比例しない)
├計量計測データバンク ニュースの窓-105-2023年のノーベル賞 物理学賞(その1)と化学賞
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├脳体積と知性にかかわりはない 時代によって変化する頭骨の形状(計量計測データバンク編集部)
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├2023年のノーベル賞の各賞が決まる(計量計測データバンク編集部)
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├ビオンテック上席副社長カタリン・カリコ博士とCOVID-19対応mRNAワクチンの開発
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├国民のワクチン接種率7割でCOVID-19を抑えられる
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├山崩れて川を埋め海は傾き陸におしよせ と大地震を記録した鴨長明
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├キログラム - Wikipedia 単位の「k」は小文字で書く。大文字で「Kg」と表記してはならない。 | 「計量計測データバンク」
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├工業技術院計量研究所力学部長を勤めた矢野宏氏は2023年1月27日逝去 | 「計量計測データバンク」
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├中部7県計量協議会 2023年7月13日にホテルフジタ福井の宴会場「ザ・グランユアーズフクイ」で開かれ一般計量士登録に関する1年間の実務要件が議題に
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├軍人と国家官僚 軍国主義日本の軍人として命を捨てる覚悟の軍人と国民の福祉の向上のために働く人との対比(計量計測データバンク編集部)
├伝統の「技」を今に伝える浮ひょうの専門メーカー 横田計器製作所 | 「計量計測データバンク」
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├【郡上おどり-その1-】郡上八幡の徹夜踊りのもようです。徹夜おどりは、8月13,14,15,16日の4日間行われます。 | 「計量計測データバンク」
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├飛騨・高山の朝市と古い街並み 甲斐鐵太郎
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├郡上おどり 甲斐鐵太郎
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├数学の言葉で世界を見たら 父から娘に贈る数学 | 株式会社 幻冬舎 (gentosha.co.jp)
数学の言葉で世界を見たら 父から娘に贈る数学 大栗博司著(本体1,800円+税10%)
考える力・創造する力がグングン伸びる。人生がもっとワクワクしてくる。基礎の基礎から役立つ話、驚く話、美しい話まで。楽しみながら学ぶ、数と論理の世界。数学は、英語や日本語では表すことができないくらい、シンプルに正確にそして本質的に、物事を表現するために作られた言葉です。だから数学がわかれば、これまで見えなかったことが見えるようになり、言えなかったことが言えるようになり、考えたこともなかったことが考えられるようになります。本書では、世界的に有名な物理学者である著者が、高校生になる娘に語りかけるかたちをとりながら、驚きと感動に満ちた数学の世界を道案内します。イラスト多数。
第1話 不確実な情報から判断する
第2話 基本原理に立ち戻ってみる
第3話 大きな数だって怖くない
第4話 素数はふしぎ
第5話 無限世界と不完全性定理
第6話 宇宙のかたちを測る
第7話 微積は積分から
第8話 本当にあった「空想の数」
第9話「難しさ」「美しさ」を測る
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├数学は言葉 – CoSTEP – Communication in Science and Technology Education and
Research Program, Hokkaido University (hokudai.ac.jp)
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├計量史をさぐる会2023大阪 クボタ久宝寺事業センターで10月20日に開く
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├国際温度目盛(国際温度標準)の変遷-1968年国際温度目盛(ITS-68)の採用-小川實吉氏
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├計量法解説 (keiryou-keisoku.co.jp)
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├:計量法の読み方 - livedoor Blog(ブログ)
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├「計量法の読み方」全章 |
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├計量法が定める皮革面積計を解かる (写真と日本産業規格(日本工業規格)JIS B 7614:2010皮革面積計によって理解する)
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├皮革面積計
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├計量法が定める皮革面積計を解かる
(写真と日本産業規格(日本工業規格)JIS B 7614:2010皮革面積計によって理解する)
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├微分も積分も忘れてしまう東大理三卒の大学教授(2023-05-09)【理3のリアル@50代】 東大医学部卒の弁
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├「ハッピーエンド」を聴く。メンバーは大瀧詠一,細野雅臣、鈴木茂、松本隆。
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├計量法の皮革面積計の規定そして実働する皮革面積計
├「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年10月12日号「日本計量新報週報デジタル版」
├「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年09月07日号「日本計量新報週報デジタル版」
├「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年08月31日号「日本計量新報週報デジタル版」
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├「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年07月27日号「日本計量新報週報デジタル版」
├「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年07月20日号「日本計量新報週報デジタル版」
├「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年07月13日号「日本計量新報週報デジタル版」
├「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年07月09日号「日本計量新報週報デジタル版」
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├「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年06月22日号「日本計量新報週報デジタル版」
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├「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年06月01日号「日本計量新報週報デジタル版」
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├シンボル操作(symbol manipulation)
社会学用語。それ自体は客観的であったり、また多義的に理解されているような物や言語や行動様式をシンボル (象徴) として使い、特定の意味内容をこめて多くの人々のそれへの同調ないし反動形成を促し、一定の方向に行動させること。シンボル操作の典型的な技術の一つが、人々の態度・行為・価値観をあらかじめ意図された方向へ誘導するための組織的コミュニケーション活動といわれる政治宣伝である。マス・メディアの驚異的な発達と宣伝技術の高度化により、現代社会ではシンボル操作の余地は拡大した。
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├私の自転車物語 | 「計量計測データバンク」とその情報 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)
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├Windowsによる新聞組方式の現状
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├玄関網戸DIY取り付け 「網戸屋一番 ADY-235」 | Wood Chips (mokmok29.com)
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├網戸の取付け方法(標準タイプ)網戸屋一番 - 玄関網戸からサッシ網戸まで、網戸のことなら【網戸.jp】 (amido.jp)
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├網戸屋一番 - 玄関網戸からサッシ網戸まで、網戸のことなら【網戸.jp】 (amido.jp)
├【第5回】医系技官として国の健康課題に向き合う | 連載 | 未来のドクターへ、期待以上の出会いを。【マイナビRESIDENT】 (mynavi.jp)
├社会の統計と計量計測の統計
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├計量計測のエッセー ( 2018年1月22日からの日本計量新報の社説と同じ内容です。)
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├計量計測データバンク ニュースの窓 目次
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├Windowsによる新聞組方式の現状
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旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 旅行家 甲斐鐵太郎
essay and journey(essay of journey) by kai tetutaro
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├日本の新聞社、メディア、情報機関など web検索(計量計測データバンク)
├日本のテレビ局 web検索(計量計測データバンク)
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├Windowsによる新聞組方式の現状
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├死霊はわが姿なり(副題・女の深い悲しみの表情が人の心の闇を照らす)森龍之
├小梨平 3LDK+物置|蓼科ビレッジ(長野県茅野市) (tateshina-v.co.jp)
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├計量計測データバンク 紙面予定の原稿-その1-
├計量計測データバンク ニュース原稿など資料庫-その1-
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├計量法と行政のニュースの窓 目次
├計量法と行政のニュースの窓-その1-
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├地方計量行政機関 ニュースの窓 目次
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├地方計量協会ニュースの窓口 目次
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├計量計測機器団体のニュースの窓 目次
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├計量計測データバンク ニュースの窓 目次
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├日本の国家公務員の機構を旧日本軍の将校機構(士官学校、兵学校、陸軍大学、海軍大学)と対比する
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├(442) 【岐阜県郡上市】郡上おどり「おどり発祥祭」2023年7月15日 - YouTube
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夏森龍之介のエッセー
田渕義雄エッセーの紹介
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├日本の国家公務員の機構を旧日本軍の将校機構(士官学校、兵学校、陸軍大学、海軍大学)と対比する
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├2023年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者を人事院が発表(令和5年6月8日)
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├計量計測データバンク ニュースの窓 目次
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2023-08-05-news-92-materia-content-collection-of-metrology-databank-92-1-
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