「計量計測データバンク」サイトマップ measure and measurement data bank of saite map

計量計測データバンク ニュースの窓-254-
News material content collection of metrology databank №254
計量計測データバンク ニュースの窓-254-
陸軍将校教育の比較史をめぐって―イエルク・ムート著『コマンド・カルチャー ― 米独将校教育の比較文化史』大木毅訳,中央公論新社,2015年を中心に 布施将夫

計量計測データバンク ニュースの窓-254-
陸軍将校教育の比較史をめぐって―イエルク・ムート著『コマンド・カルチャー ― 米独将校教育の比較文化史』大木毅訳,中央公論新社,2015年を中心に 布施将夫


計量計測データバンク ニュースの窓 目次

計量計測データバンク ニュースの窓-254-

計量計測データバンク ニュースの窓-254-陸軍将校教育の比較史をめぐって―イエルク・ムート著『コマンド・カルチャー ― 米独将校教育の比較文化史』大木毅訳,中央公論新社,2015年を中心に 布施将夫

計量計測データバンク ニュースの窓 目次

日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2024年11月07日号「日本計量新報週報デジタル版」
日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2024年10月31日号「日本計量新報週報デジタル版」
目次 官僚制度と計量の世界 執筆 夏森龍之介
「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2024年10月24日号「日本計量新報週報デジタル版」
「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2024年10月17日号「日本計量新報週報デジタル版」
「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2025年3月13日号「日本計量新報週報デジタル版」

陸軍将校教育の比較史をめぐって―イエルク・ムート著『コマンド・カルチャー ― 米独将校教育の比較文化史』大木毅訳,中央公論新社,2015年を中心に 布施将夫
file:///C:/Users/user/Downloads/ronso87229240.pdf

1.将校の選抜と任官

1-1.前触れ 合衆国とドイツの軍事関係ならびに大参謀本部幻想

 本書第一章で評者にとって意外で興味深い点は,アメリカ南北戦争(1861-1865年)の遂行に対し,南北両軍に従軍したプロイセン(・ドイツ)の観戦武官が,悪印象を受けたというところである。南北戦争での戦術は,19世紀初頭のナポレオン戦争以来のもので決定力を欠き,不要な大損害を出すものだ。重大な作戦でも素人流に遂行されている,という悪印象である。その結果,プロイセン大参謀本部の総長H・K・v・モルトケ伯爵(いわゆる大モルトケ)まで,南北戦争期の南北両軍は単に「互いを追いかけ合っている武装した暴徒」だと考えるようになる

 こうしたプロイセン大参謀本部は,1866年の普墺戦争,なかでも7月のケーニヒグレーツの戦いで,決定的な勝利を確かに得た。しかし著者ムートによれば,この決定的な勝利の要因は,プロイセン大参謀本部ではなく,大モルトケ個人の指揮統率と常識,および将校以下の軍人らに施された専門訓練だったのである。だがこの点をアメリカ合衆国陸軍は見誤り,決定的勝利は大参謀本部という優れた組織によるものだと判断したのであった 。

 この過ちが,大参謀本部幻想と第一章のサブタイトルの末尾で表現される所以であろう。戦場における決定的な勝利の要因には,モルトケの個人的資質だけでなく,プロイセン軍人らに施された専門訓練もあげられた。ではその専門訓練は,何のために施されていたのか。それは,本書の各所で何度も指摘される「委任戦術」(Aアウフトラークスタクティークuftragstaktik)を実現するためであった。「委任陸軍将校教育の比較史をめぐって戦術」とは,行動を詳しく指定した命令を出すのではなく,(上官の企図や)目標,および使える手段を示し,いかに実行するかは当該(下級)指揮官の判断と創意工夫にゆだねる戦法である。

 評者には,この委任戦術の採用を実現すべく将校教育を構築できたか否かが,陸軍のコマンド・カルチャーの相違を生む,と著者が強調しているように思われる。なるほど確かに,大戦間期のアメリカ軍は,常備軍保持と軍国主義化への歴史的恐怖感で縮小し,独仏の教範を翻訳してそのまま採用することでドクトリンの混乱や矛盾を招いた。

 だがこれらは,一時的現象に過ぎない。ゆえにやはり,「委任戦術」用の教育構築の可否が,米独両軍の文化的相違を生んだと強調されていると確信される。

1-2.「同胞たる将校に非ず」 合衆国ウェスト・ポイント陸軍士官学校の生徒たち

 本書第二章では,ウェスト・ポイントのカリキュラム等がまず概観される(73-82頁)。

 次に,同校における各種の「しごき」が具体的に紹介され(82-104頁),同校の人事,つまり教官募集方法にも問題があったことが指摘される(105-112頁)。最後に,この章のまとめに該当する部分が配置されていた(114-121頁)。このように第二章は,50頁近くにおよぶ長い章だったので,少なくとも節を立てた方が良かったのではないか,と評者は感じた。読者によっては,整理不足という印象を持ちかねないであろう。では,具体的な中身を検討していく。

 1802 年創立のウェスト・ポイント陸軍士官学校は,1900年の時点でも,授業コース全体の75パーセントをなお自然科学と工学技術に当てていた。創立時の工兵重視,数学重視の傾向が永続し,カリキュラム修正要求が出されても,従来の教育課程が「精神的規律」維持に貢献しているとして修正要求は退けられていたのである。こうした同校に入校した生徒の大多数は,各州選出の上院議員の推薦状を得ていた。このシステムは,特定の政党や派閥が,将校団を支配できないようにする「民主主義の自衛策」としては機能していたのだ。

 しかし,ウェスト・ポイント(以下,WPと略記する)に入校したての一年生(プリーブス)には,上級生による過酷なしごきが待っていた。たとえば,ガラスの破片の上での腕立て伏せの強制や,重いレインコートを着て後頭部と壁にグラスを挟んで汗まみれのまま長時間立たされる「シャワー」は,肉体的虐待に属する。精神的な侮辱としては,無意味な情報の山の強制的暗記や狂信的な整理整頓,罰則行進などがあった。ところが,WP卒業生のなかには,「もっとも厳格な規律」のためには個人の抑圧,つまりしごきが必要だと考えるものも多かったのだ。そうしたWP卒業生から教官が募集されることが多かったため,しごきは絶えず,WPの校長や教官団は,この問題を解決するためのリーダーシップを欠き続けたのであった。

 このようなWPの4年間の教育は,将校をめざす若者にどのようなプラスをもたらしたのか。規律の維持や将校団の同質性,肉体的な適性といった,公的ではない私的な答案が,さしあたり存在した。だがその反面,(WP自体の近代化が完全に失敗した上,)WP卒業生は実践的な軍事知識を欠いていたため,軍務をこなす実務能力をまったく持っていなかったのである。

 すなわち著者によれば,WPは,最低限の軍事知識しか伝えない時代遅れの教育システムであった。WPに関していえば,前述のモリソンの著作とは好対照をなす低評価だと評者には思われる。

1-3.「死に方を習う」ドイツの士官学校生徒

10歳以上の少年が入校可能なドイツの陸軍幼年学校(カデッテンシューレ)は複数存在した。一方,ドイツの陸軍士官学校(ハウプトカデッテンアンシュタルト)はベルリンに1つ存在し,14 歳から19歳までの生徒約1250名を収容していた。前者の幼年学校の教官団は,WPと対照的に教育の近代化の議論に積極的に参加し,その結果,自然科学やラテン語,宗教等の授業時間は19世紀末から削減されていく。加えてこれら幼年学校では,いじめも上手く対処されていた。

 何かあれば幼年学校の生徒たちは,上級生より上位の将校に不平を訴えられたし,指導係の上級生も彼らを守ったからだ。そもそも校内の生徒隊は5つの「操行等級」で分けられていたので,下級生が上級生を年齢とは無関係に追い抜くこともあり得た。それゆえ上級生は下級生をうかつにしごけなかったのである。しごきの有無の点でも,米独の陸軍学校は極めて対照的であった。日本の陸軍幼年学校や士官学校がどちらのタイプに近かったのか,興味がわくところである。

 こうした陸軍幼年学校・士官学校を卒業した士官候補生がさらに上級の軍学校に入る際,彼らは「人格」を判定されることになる。その際,彼ら士官候補生は,意志の力や責任意識,戦士の精神をもつべきだとされた。そしてそうした内容をもつ「人格」を示すことは,率先垂範と同じことであった。とはいえ彼らは,まだ10歳の幼年学校新入生の頃から,この信条が叩き込まれている。

 幼年学校の校長によって,君たちはここに「死に方を習いに来たのだ」と入学後すぐに教え込まれたからだ。そしてその後もドイツ将校は,訓練中,次のような精神を刷り込まれ続けていく。「模範であれ,戦闘中はとくに。それが死を意味するとしても」と 。

 すなわちドイツ軍の教育では,最初から,最前線でリーダーシップをとる率先垂範とそこでの英雄的な死が徹底的に教え込まれたのだ。第三章のメインタイトルが「死に方を習う」であることも納得できよう。ただし評者は,こうした教育方法に,ドイツ人の悲劇好きな側面を想起せざるを得なかった。

 最後に,本書第一部のまとめを確認しよう。著者ムートによればアメリカのWPは,紋切り型のプロイセン人像を追求した結果,視野が狭く,軍事的でない教育を受けた,度量に乏しい少尉を生み出しただけであった。彼らアメリカ人の将校は,ドクトリンの遵守や全員の和合,秩序等を求めるようになっていく。一方,ドイツの幼年学校では,年功序列にかかわらない生徒個人の指揮統率能力(リーダーシップ)が最高に評価された。その過程で,アメリカとは違い,しごきははっきりと禁じられることになった。

総じて,士官候補生の教育に関する限り,アメリカの教育は徹底して批判され,ドイツの教育には肯定的な評価が下されていたと考えられる。

2.中級教育と進級

2-1.ドクトリンの重要性と管理運営の方法

 アメリカの指揮幕僚大学校と見過ごされてきた歩兵学校

 本書第四章(159-199頁)では,章全体のなんと三分の二に該当する紙数を使って「指揮参謀学校」(Command and General Staff School, CGSS と略記)の批判が延々と続く。CGSSへの批判は,WPに対する前述の批判と似た点も多い。その後,この章の最後の三分の一の紙数で,ジョージア州フォート・ベニングの歩兵学校が,アメリカの軍学校のなかでは珍しく,高く評価されることになる。

 1922年にCGSSという名になる学校の原型は,1881年にカンザス州フォート・レヴンワースに設立され,名称をたびたび変えつつCGSSという名に落ち着いた。つまり教育目的が不明で,同校入学の選抜基準も朝令暮改であった。そんなCGSSは,塹壕戦を体験した第一次大戦後でも正面攻撃を主とする現実を無視した開放戦ドクトリンを奉じたうえ,そこでの講義は暗記ばかりの至極退屈なものであった。なおここの教官らも,WP同様,卒業生中心の「近親交配」の状態である。何の取柄もない欠点だらけの学校だと言えよう。

 CGSSの教育内容には,もっと大きな欠陥が2つあった。1つ目は,屋内で図上演習ばかりさせたことである。そればかり経験した学生は,戦場の地図さえあれば必要な情報を入手できると過信するので,戦闘中,前線を視察するため司令部から外へ出ていこうとしなくなるからだ。まして実際の戦場では,そんな便利な地図など入手できないことが普通である。2つ目は,学校の決めた正解が唯一の模範解答とされたため,学生の主体性や独創性が抑制されることになったことだ。学生は,(教官ともども)主体性を喪失していたため,研究論文の執筆に必要な史料批判の訓練もまったく受けていなかった。もしCGSSで教育課程が終わると,引きこもりで主体性もない典型的に無能な将校ばかり生産されそうだと考えられる。

 一方,WP卒業後,CGSS入学前の一階梯だと想定されていたジョージア州の歩兵学校は,様相が違った。特に,1927年末に副校長になったジョージ・C・マーシャルは,同校の教育課程を効率化し,「ドイツ化」したのだ。たとえば,教官はノートをただ単に読み上げるのではなく,語ることが求められ,問題含みの図上演習が野外演習に換えられることも多かった。そして学生にも即興の発表が求められた。つまりマーシャルは,授業の根本的な改訂を通じて,青年たちの自由な精神を育もうとしたのである。この試みを定着させるためにマーシャルは,同校における次のような服務規程を制定した。「学生が出した,[評者注:歩兵学校で]『承認された』解答とは著しく異なるが,意味のあるそれは,教室において公表する」というものである。これらの改革が進んだ彼の在職期(1932年まで)は,「ベニング・ルネサンス」と命名されたほどであった。WPやCGSSとは大いに異なり,学生の独創性が重んじられる,まるで一般社会の大学のような教育が施されたことが想像されよう。

2-2.攻撃の重要性と統率の方法 ドクリークスアカデミー

ドイツ陸軍大学校

 本書第五章(200-238頁)では,陸軍大学校に入学するための「軍管区試験」や大学校の教官選抜等について,まず説明される(215頁まで)。次に,陸軍大学校の教育方法の工夫が具体的に紹介される(221頁まで)。そして,米独の軍事文化の違いやドイツ軍の「不服従」文化の伝統,前述の「委任戦術」について考察される(233頁まで)。ここで,非常に説得力ある魅力的な考察が展開されるが,さらなる検討の余地があるように評者には受け取れた。最後の数ページでは,本書第二部全体,つまり第四・五章のまとめが提示される(238頁まで)。ドイツ軍の将校は,着任後5年以上を経た少尉以上のものなら皆,「軍管区試験」を受けることができ,この試験に合格すれば誰でも陸軍大学校に入学できた。ただし,公明正大な手順のこの試験に合格するには,「新鮮な発想,さりながら理路整然たる思考」が重要であった。とはいえ,陸軍大学校に入学できた青年将校たちは,その努力が大いに報われる。大学校に配属される教官は,戦争で多彩な経験をしたベテランで,かつ教育者の素質があるものだけだったからだ。

 たとえば彼ら青年将校は,エルヴィン・ロンメルに戦術を,ハインツ・グデーリアンに自動車輸送の実際を教わることができたのである。大学校の教官らの質が卓越していることは,ドイツの陸軍大学校に入学できた米軍将校の報告で何度も強調されたほどであった 。

 そのような陸軍大学校では,精神の柔軟性こそが重視され,「不確実性のもとで敢えて指揮統率を行え」と教育された。たとえば,「指揮官欠損」という変化が,教官に突如設定される。丸一日かけた図上演習の準備のさなかに,将校の一人が戦死したと宣言され,すべての配置を将校学生らは即興で作り直さねばならなくなるのだ。ほかにも,上級司令部と将校との連絡が断たれたと想定され,上級司令部のもとの命令に従うか,自分で新たな命令を出すかを問う演習があった。演習実施前に与えられた膨大な量の情報の真偽を判定し,決断する訓練も見られた。

 すなわち,ドイツの陸軍大学校では,前述のアメリカのCGSSとは対照的に,学校が決めた正解はないのである。こうした戦場の不確実性,不意打ちの要素にも即興で対応することを求めたドイツの軍学校の教育方法を,アメリカでは歩兵学校が例外的に採用したのであった。

 ではなぜ,ドイツの陸軍大学校では即興性や自主性が重んじられたのに,アメリカのCGSSでは学校の決めた正解に従うことを強制されたのか。その背景として,米独の軍事文化の違いが次のように指摘される。ドイツの軍事文化では,青年将校は,たとえ下級でもすでに高い尊敬を勝ち得ていた。彼らは国民に仰ぎみられるドイツ将校団の一員だからだ。それゆえ彼らは,上官が死傷した場合,上官にかわりすぐに指揮をとる重要な立場にあった。普段の演習から彼ら下級将校の見解は尊重され,上官への反論が大目に見られるどころか,時には奨励までされた。一方アメリカの軍事文化では,下級将校は欠点のみ批判され,しごかれる存在であった。ゆえに彼ら青年将校は,ある程度活躍できる大規模な演習や戦時以外には,自主性が抑制されたのである。

 このようなドイツ特有の軍事文化を生んだのは,プロイセンの将校団がもっていた「不服従」という文化的伝統だったとされる。有名なフリードリヒ大王でさえ,部下の不服従に何度も耐えねばならなかった事例は非常に興味深い。そうした歴史上の諸事例の結果,ドイツ軍では,「内密裡に指揮する」(führen unter der Hand. 司令官の背に隠れて指揮統率する)という文言が出現した。「不服従」の文化伝統やこの文言から,「上官による方針指示はあるものの,けっして事細かな統制はやらない」委任戦術という前述の概念が発想されるのも至極納得できる。

 ただし,評者はここで二点だけ問題提起したい。まず,ドイツ将校団を仰ぎみるほどの国民の過剰な尊崇心が,その後のドイツにおける文民統制(civilian control)を難しくしたのではないか,という点である。もう一つは,ドイツ軍の影響を受けた日本陸軍が,委任戦術に少なくとも憧れ,将校団のなかの「下剋上」を誘発する結果になったのではないか,ということだ。以上である。

 本書第二部のまとめを確認しよう。著者ムートは,米独の中級教育を一文で簡潔にこう比較している。「CGSSが「平均的な」将校に何かを会得させるための中学校とみなし得るとすれば,ドイツ陸軍大学校はエリート大学の博士課程におけるゼミナールに似ている」と。

 その結果,陸軍大学校を卒業したドイツの将校は,優れた戦術家になっていた。ただしアメリカの場合,陸軍大学校(AWC,注記13番参照)の相当アカデミックな雰囲気のなか,大規模な部隊の運用が教えられ,将官への道が準備されていたとされる。またアメリカの軍産業大学校に将校が入学すれば,彼は,工業界と密接なつながりを持つことができた 。

 以上のようなまとめに対し,評者は一言付言したい。本書第二部は「中級教育と進級」というテーマであった。だとすれば,米独の教育機関で相互に比較すべき学校は,アメリカのCGSSとドイツの陸軍士官学校だと誤解されないだろうか。評者が著者にEメールで確認したところ,真相は次のとおりであった。アメリカの軍学校の教育段階は,WPからCGSSを経て,AWCに至る。

 一方,ドイツのそれは,陸軍幼年学校と同士官学校が(ギムナジウムのように)初期の教育段階を形成し,陸軍大学校が中級教育を担う,と。つまりドイツには,アメリカのAWCに相当する教育段階がなかったのである。

 本書でアメリカのCGSSとドイツの陸軍大学校を比較した理由について,このような説明があれば,読者の誤読を完全に防げたと思われる。

3.結論 教育,文化,その帰結
 米独両軍の教育は,両国の一般社会の特徴と対比しつつ,次のように簡潔に比較されている。すなわちドイツの若者は,きわめて権威主義的な社会で成長しながら,「リベラル」とさえいえ陸軍将校教育の比較史をめぐって専門軍事教育を受けていた。すでに幼年学校の段階で,処罰ではなく褒章という手段が用いられたのである。一方アメリカの若者は,(白人にとって)世界一自由な社会で育ちながら,きわめて苛酷で狭量な軍事教育システムに服すことになった。士官学校(WP)がその典型である。

このように米独両国は,一般社会が非常に対照的である上,軍事教育もまったく対照的であるという一種のねじれの関係にあったものとして考察される。米独両国における軍事文化はこう対比される。ドイツでは,将校団に属すことは大いなる名誉であった。ゆえに尉官クラスの俸給は伝統的に少なかったが,彼らの社会的義務は米軍将校よりずっと大きかったのである。

一方アメリカ社会は,正規軍を歴史的に恐れ,その存在を無視することさえあった。エリート層より一般大衆のなかでその嫌悪感は特にひどく,レストランや宿屋に軍人の立ち入りが許されない地方があったほどである。一般社会における軍事文化,ひいては軍人と民間人の関係でも,米独両国はきわめて対照的なものとして示されていた。

 以上のような米独両国における軍事教育や軍事文化の結果,第二次大戦期までに何がもたらされたのだろうか。軍事に関する限り,教育と文化の両面でドイツがアメリカより優れていたはずだが,両大戦の結果,ドイツはアメリカに敗北した。これは一体なぜなのか。この大きな問題を解く手がかりとして,本書は3つの問いを設定し,それらに答えていく。

 まず,アメリカ陸軍の教育システムは前述のように欠陥だらけだったのに,なぜ,大胆で有能で攻撃精神にみちた指揮官が出てきたのか。この問いへの答えはこうである。米陸軍の傑出した将校は,軍事史を含むあらゆる種類の書物を大量に読破し,実質的には自発的に自己鍛錬したのだと。卓越した将校の例として,マシュー・B・リッジウェイ,ジョージ・C・マーシャル,ドワイト・D・アイゼンハワー,ジョージ・S・パットンらの名前が列挙される。生まれつき素質のある将校らは拙い教育に頼らずとも,自力で才能を開花させられたとは,現代の心理学や教育学におけるnature-nurture problem(素質・環境問題)を考えさせる好例であろう。

 次に,ドイツ軍の教育は米軍の教育より成功し,ドイツ軍の将校団は「不服従」の文化的伝統をプロイセンから引きついだのに,彼らはなぜ,絶滅戦争を遂行中の不法なナチ体制に協力したのか。この問いへの答えは2つ提示される。まず,ドイツ軍の下級将校は,戦場では状況が常に変化するので,どんな戦争でも新しい手段をもってする新しい戦争だと教えられてきた。ゆえに彼らは,東部戦線における戦争の野蛮化にも容易に順応したとされている。もう1つの答えは,上級将校や高位の軍人が,俸給の倍以上の特別給与を報酬だと思いつつヒトラーから受け取ったため,彼らはナチ体制に実質上買収されていたとするものだ。犯罪的な後者の解はさておき,前者は,ドイツ軍の将校教育が成功したからこそ生じた皮肉な結果だと考えられる。

 最後に,ドイツ将校団(ヴェーアマハト)の主な敗因には,ほかに何があったのかが問われる。その答えも2種類あげられる。まず,ヴェーアマハトは名声高い集団で国内外から称賛され続けてきたので,際限のない傲慢さに陥り,敵軍を常に過小評価することになったのだと説かれた。
 もう1つはもっと根源的な答えである。ドイツ軍の少将以下の将校らが戦術上いかに優秀でも,彼らをあやつる頭脳,つまり優れた戦略司令がいなければ,どれだけ多くの戦闘には勝てても,陸軍将校教育の比較史をめぐって戦争には勝てない。つまりドイツ軍の場合,戦術より高度な戦略をたてるべき高位の将官の選抜に欠陥があったので,敗戦したと説かれる。

確かにドイツの軍学校は,戦術教育の点では非常に優れていたが,戦略教育がおろそかになっていたのではないかと評者も感じた。この戦略教育という唯一の点で,アメリカの陸軍大学校(AWC)がドイツの各種の軍学校を凌駕していたのではなかろうか。

おわりに

 以上のように本稿では,イエルク・ムート著『コマンド・カルチャー』の概要を紹介し,批評しつつ,陸軍将校教育の比較史を検討してきた。本書の内容を逐一繰り返すことはここでは避けるが,陸軍将校教育のどの段階を見ても,ドイツの教育がアメリカのそれに優っていたと認められよう。唯一,アメリカの陸軍大学校(AWC)の教育の詳細がブラックボックスとされたため,戦術上劣っていた米軍の将校教育をどこまで補足できたのか,戦略教育は実施されたのかという関心が残る程度である。その他の批評ポイント,本書第一部の各章は節立てすべきだとか,第二部における比較対象を選んだ理由について説明がもう少し欲しかったなどといった点は,執筆上の技術的な問題にすぎない。したがって本書は,将校教育の比較史という新しい研究分野を開拓したパイオニア的労作だと極めて高く評価できよう。

 われわれ日本人読者に残された課題は何であろうか。本書で開拓された陸軍将校教育の比較史に日本陸軍の将校教育史を付け加え,この分野の研究をいっそう推し進めることであろう。そのためには,本稿冒頭で触れた広田照幸の『陸軍将校の教育社会史:立身出世と天皇制』世織書房,1997年が最初の良き指針の1つになると考えられる。また最近の研究書としては,山田朗『近代日本軍事力の研究』校倉書房,2015年があげられる。同書の第二部第二章で「近代日本における参謀養成の特徴」が検討され,日本陸軍は,現実ばなれした「議論の勇者」を育成しがちであったと論じられているからだ。ともあれ,今後の研究の進展が望まれるところである。


プロイセン陸軍士官学校 - Wikipedia

ナチス・ドイツの軍事 - Wikipedia

国家社会主義指導将校 - Wikipedia

ドイツ軍の階級 - Wikipedia

日本ニュース 第59号|戦争|NHKアーカイブス
[1]天皇陛下御親臨 陸軍士官学校卒業式01:52
天皇陛下御親臨 陸軍士官学校卒業式
陸軍の将校を養成する、陸軍士官学校には、予科と本科があった。 4月予科入校、2年後の3月予科卒業後、半年間軍隊で実習配備。10月に本科入校、翌々年の7月に卒業し見習士官となった。そしてさらに翌年の4月正式な将校となった。

【医師が解説】クレアチニンは忘れてください!クレアチニンよりも大切な〇〇と△△を見ましょう!

CTで使う造影剤が腎臓を悪くするのか?【CT】【腎臓内科医が解説】

佐々木朗希は170キロを出すことができる!? そのために必要な改善点とは?? 武田一浩が佐々木朗希の投球フォームを徹底分析!!

久しぶりによく晴れた秋の日で10月12日、土曜日。人の誘われた高原の音楽会にでかけた。ピアノの独演会だ。会場に行ったら興味深かったのが英国製のクラシックカー。エンブレムをみれば名前が書いてあるのだが、そんなこことはどうでもよい。スポークのタイヤ。タイヤを覆うフェンダー。前方にあるエンジンルームと二個の円いヘッドライト。風防とその後ろにある運転席。オートバイと同じ構造ではないか。リストだのショパンだののピアノ曲よりもクラシックカーが刺激的であった。


上高地 秋の紅葉と梓川の流れ 甲斐鐵太郎
Plantronics M70™-M90™シリーズユーザーガイド

MyHeadset.jp | Bluetooth ワイヤレスヘッドセット M70
Bluetooth ワイヤレスヘッドセット M70
日本語の音声アラートに対応し、初めての方にも使い易いエントリーモデル
M70 は、日本語の音声アラートに対応、小型軽量でシンプルな操作性に加えディープスリープモードによる長時間バッテリ接続、A2DP による音楽再生、iPhone ヘッドセットバッテリ残量表示、マルチポイント機能を搭載する多機能な初心者向け Bluetooth ワイヤレスヘッドセット製品です。
ブラックホワイトとブラックレッドの2種類のカラーモデルがございます。
Bluetooth ワイヤレスヘッドセット M70人間工学に基づいたデザインにより快適な装着感を提供。左右どちらの耳にも快適にフィットするよう設計されており、本体重量、約8gを実現。長時間の装着でも大丈夫。

M70 は、マルチポイントテクノロジーを搭載しています。これは、2つの接続先(一度にペアリングできる Bluetooth の接続先)を登録可能で携帯電話、パソコン、PDA などの Bluetooth 搭載機器を登録作業なしに切り替えて使用できる機能です。 複数の Bluetooth 機器をオフィスやご家庭、車の中、移動中などさまざまなシーンでご利用の方に最適な機能です。また、操作も非常に簡単になっており、ヘッドセットを装着したままでも簡単に音量の調整や発着信、通話の終了、リダイヤル(携帯電話の機種により利用できない機種もございます。)などをコントロールすることができます。

プラントロニクス社の50年に渡る音声技術の経験が集約されたワイヤレスヘッドセットです。
・日本語音声アラート
初期設定の際に音声ガイダンスに従って設定するだけで連続通話時間、接続状態などの使用状況を通知する言語を英語、日本語と韓国語から選択可能です。(再設定可能)
・ディープスリープモード
電源ONの状態で登録機器の通信圏外になり、90分以上経過すると自動的に省電力モードとなるディープスリープモードに移行します。満充電の場合、ヘッドセットはこの状態のまま電源を切らずに最大6ケ月(約180日)もの間、充電せずに「いつでも通信することが可能な状態」を維持することができるため、必要な時にすぐヘッドセットを利用することが可能です。
・iPhone ヘッドセットバッテリ残量表示
iPhone ヘッドセットバッテリ残量表示iPhone 6、6 Plus、5s、5c、5、4S、4, 3GS, 3G および iPad、iPad 2でヘッドセット本体のバッテリ残量を表示
・マルチポイントテクノロジー
シームレスに2台の Bluetooth 搭載機器を切り替えて利用可能。(※マルチポイント機能は通話用途に限ります。A2DPに関しては1つの接続先のみとなり、機器を変更する場合は、再ペアリングが必要となります。)
・Plantronics Hub アプリ
iOS および Android 向けに用意された専用アプリによりヘッドセットの使い方、設定変更(対応機種のみ)などを提供。
Plantronics Hub アプリなお、Android では、ヘッドセットバッテリ残量表示(Plantronics Hub アプリ起動中のみ)の機能も Plantronics Hub アプリにてご利用いただけます。
スマートフォン向けの Plantronics Hub アプリはアップル社の App Storeもしくは Google Play ストアにて無償ダウンロード可能です。
パソコン向けの Plantronics Hub アプリケーションは、プラントロニクス社の「ソフトウェア&アプリ」サイトからダウンロード可能です。
※ Plantronics Hub アプリの対応機能は組み合わせるヘッドセットの機種により異なります。
・音声案内機能
電源のオン/オフ時、電池残量状態(高、中、低、充電してください)、ペアリングモードの時(実行中、成功、不完全)などを音声(英語、日本語、韓国語)で案内。
・siri 対応
iPhone や iPad をご利用の際、コールボタンを2秒ほど長押しすると簡単に siri を起動することができます。

Bluetooth ワイヤレスヘッドセット M70 :: ブラックホワイト モデル Bluetooth ワイヤレスヘッドセット M70 :: ブラックレッド モデル
主な仕様
装着スタイル インイヤー
ヘッドセット重量 約8g
通信規格 Bluetooth Ver 3.0
使用範囲 半径約10m ※
通話時間 最大約11時間 ※
待受時間 最大約16日間(約380時間) ※
ディープスリープモード
による省電力待機時間 最大約180日間(約6ケ月) ※
対応プロファイル ヘッドセットプロファイル(HSP)1.2、
ハンズフリープロファイル(HFP)1.6、
A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)※2、
AVRCP(Audio Video Remote Control Profile)※再生/停止のみ対応
その他 イヤーチップ(1ケ)、イヤーループ(1ケ)、充電用 USB ケーブル付属
マルチポイントテクノロジー(2つの接続先を切替可能)
※ 環境により異なる場合がございます。
※ AC電源アダプタは付属していませんので、ご注意ください。
※2: SCMS-T(著作権保護)方式の機器との組合せ時は、オーディオ(音楽やワンセグなど)を聴くことができません。
発売開始日:2014年2月21日
保証期間:1年
Bluetooth 対応携帯電話 動作一覧表
Bluetooth 対応携帯電話の接続動作一覧表は下記よりダウンロードしてください。
ダウンロードはこちらから(2014年03月03日更新)

PLANTRONICS(プラントロニクス)Bluetooth ワイヤレスヘッドセット M70 レビュー - Portal 21
PLANTRONICS M70 の基本スペックは以下のとおり。
通話時間約11時間
待機時間約380時間
充電時間約2時間
ノイズキャンセリング(マイク用)なし(独自仕様のノイズ除去あり)
Bluetoothバージョン3.0
公式保証1年
ペアリングは簡単
(初回起動時は)電源ボタンをONにするだけで自動でペアリングモードになる。あとは通常のBluetoothヘッドセットとしてペアリングできるので初見でも大方迷わないだろう。

生業訴訟原告団 第11回 総会 記念講演(前川喜平氏 20241026)

<政治のウラから今の国会まで(青木幹雄、竹下登、軍拡に進む日本)> 平野貞夫×前川喜平×佐高信【3ジジ放談】

統一教会の名称変更 下村元文科大臣の関与が確実なわけ 公文書も絶対にある(元文部科省学事務次官 前川喜平さん)●The News 9/6スピンオフ●

霞ヶ関を「下僕化」した安倍政権 悪事を覆い隠すために役人を利用 /ゲスト・前川喜平さん(元文部科学省事務次官) 司会 尾形聡彦✖️望月衣塑子 ● TheNews9/6 スピンオフ ●

【丁寧に解説!】ユーザー車検(軽自動車)を受けてみました

大阪運輸支局(予備検査⇒ユーザー車検)寝屋川でさっそく受検してみた!!! Japanese car inspection that Americans do not know

【予備検査】素直に千葉で新規検査すればいいのにチキって埼玉で検査を受けるお話【保険をかける】

【いつからない?】新車からスペアタイヤがなくなった理由を説明します

ユーザー車検完全マニュアル|車検レーンノーカット収録!初心者でも一発合格する方法を超真面目に解説します【NDロードスター 】

(630) 【袴田さん無罪確定】青木理さん・森達也さん・江川紹子さん・亀石倫子さん・木村草太さん - YouTube
人工知能(AI)と人の頭脳の働かせ方
第74回 厚労省人事ウォッチング 厚労省初めての中途採用 その背景は | 集中出版 (medical-confidential.com)

公務員試験「社会人採用(経験者採用)」専門予備校Gravity

【元BCGの官僚芸人】 大公開!キャリア官僚の給与明細

【陸軍大学校とは?】大東亜戦争敗戦の遠因か?エリート中のエリート教育。参謀の卵の登竜門。卒業生は特別扱い。参謀や将官を養成するための学校を解説。漫画。大東亜戦争。アニメ。

容赦なき警察階級ランキング!巡査、警部...ノンキャリ、キャリアそれぞれの頂点へ【ゆっくり解説】#後編

#4【内部にいたからわかる】裁判所職員採用試験の二次面接で確実に高評価をとる方法【審査ポイント】

#5【こんな回答はダメ!!】裁判所職員採用試験の二次面接で確実に高評価をとる方法

#17【総合職は今がチャンス!】気になる一般職との違いを解説! 給与・キャリア・周囲の目など・・・!

(633) #18【選ばれた者が勤務する事務局】どんな仕事をしている? 総合職と一般職の違いの続きもお話しします - YouTube

#139【司法修習赤裸々修習日誌⑥】司法修習全体をとおしての感想〔弁護士〕〔裁判官〕〔検察官〕

【日本の闇】森永卓郎「テレビ、新聞が決して触れない話をします...」政府の本当の狙い全部暴露します...

【衝撃】国家総合職の学歴ランキングでわかる官僚離れ…でも年収60万円アップ?【スタディング】

シリーズ 佐藤誠が訊く! ”キャリア” の人ってどんな人? ゲスト:元衆議院議員/公認会計士 桜内文城氏

【海上自衛隊】江田島の青春~海上自衛隊・幹部養成ドキュメント

【元海上自衛隊幹部が語る】幹部の区分【A幹・B幹・C幹】



【冬のDIY】効果3倍の窓・断熱!女性も子供も10分で簡単に出来る

窓の断熱、結露対策に、だれでも簡単プラダン二重窓の作り方

徹底比較!二重窓DIYならポリカとプラダンどっちがいい?

一般大学等から最速で幹部自衛官に!

【新著紹介】興梠一郎著『毛沢東 革命と独裁の原点』(中央公論新社、2023年12月7日刊行 )

CIA秘められた真実 第1回「暗殺工作」 (youtube.com)

[こころの時代] 数理科学者が語る脳から心が生まれる秘密 | NHK (youtube.com)

これは事件だ!2024ノーベル物理学賞と化学賞解説/茂木健一郎 (youtube.com)

(622) Live!◆裏金・カルト議員はいらない◆前川喜平講演会@八王子学園都市センターホール 2024/10/15 - YouTube

(622) ケネディ家 野望と権力の系譜 1/4 - YouTube

ケネディ家 野望と権力の系譜 2/4 (youtube.com)

ケネディ家 野望と権力の系譜 3/4 (youtube.com)

ケネディ家 野望と権力の系譜 4/4 (youtube.com)

納得・共感できるのか?石破政策総チェック!ゲスト:伊藤貫 米大統領選の行方は?【東京ホンマもん教室】10月12日 放送 (youtube.com)


スパイが暗躍した満州国の実態とは? 関東軍の元将校たちの肉声から、歴史の真実が明らかになる 「砂上の国家」 (youtube.com)

【プレミアムA】歴史を動かしたノモンハン事件 第2次大戦の「起点」に (youtube.com)


F-35戦闘機を乗せて10年ぶりに横須賀へ!【原子力空母ジョージ・ワシントン配備】アメリカ海軍 (youtube.com)

40隻の軍艦が集結!【世界最大の海上軍事演習】圧巻の沈没演習/リムパック2024 (youtube.com)

もしも空母が攻撃されたら?【原子力空母の生存能力】撃沈不可能な軍艦/米海軍 (youtube.com)

数カ月間深海で暮らす米潜水艦乗組員のクレイジーな生活 (youtube.com)

原子力船 - Wikipedia
原子力船(げんしりょくせん)とは、原子炉を動力源として使う船舶である。原子炉で水を沸騰させた蒸気でタービンを動かし、スクリューを駆動して航行する。軍艦の場合には「原子力艦」と呼ばれることもある。

むつ (原子力船) - Wikipedia
 1990年(平成2年)に、むつ市の関根浜港岸壁での低出力運転の試験と4度の試験航海、出力上昇試験と海上公試を実施。その結果、1991年(平成3年)2月に船舶と原子炉について合格証を得た。その後、1992年(平成4年)2月にかけて全ての航海を終了。解役に移り、1993年(平成5年)5〜7月に使用済み核燃料が取り出され、1995年(平成7年)6月に原子炉室を撤去して、海洋科学技術センターに船体が引き渡された。1年間の試験航海中、「むつ」は原子力で地球2周以上の距離を航行した。機関士として乗り組み、後に原子力機構青森研究開発センター所長に就いた藪内典明は、アリューシャン列島沖合の最大波高11メートルに及ぶ荒海でも操舵性は良く、急な加速・減速、前進・後退の切り替えにも問題なく反応したと回想している。
 船体はその後、機関をディーゼルエンジンに換装して、海洋科学技術センターの後身である国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の「みらい」として運航されている。換装時に取り外された操舵室・制御室、撤去された原子炉室がむつ科学技術館(むつ市)で展示されている。稼働実績がある原子炉を一般公開しているのは世界唯一で、見学は鉛ガラス越しとなっている。

ヘリコプター - Wikipedia
軍事目的では、第二次世界大戦末期に実戦投入され、英領マレー(現マレーシア)での対ゲリラ戦や朝鮮戦争でも利用されているが、その用途は連絡や哨戒、航空救難など補助任務にとどまり、本格的な運用としてはジェット・ヘリが実用化されて以降のベトナム戦争が初めてである。以後、ヘリは航空戦力として必要不可欠な存在となった。

フォッケウルフ Fw 61 Fw 61 (航空機) - Wikipedia

フォッケウルフ Fw 61
用途:輸送機
分類:ヘリコプター
設計者:ハインリヒ・フォッケ、ゲルト・アハゲリス
製造者:フォッケウルフ、フォッケ・アハゲリス
運用者:ナチス・ドイツの旗 ドイツ国
初飛行:1936年6月26日
生産数:2機

Mi-2 (航空機) - Wikipedia

 Mi-1のタービン動力発展型としてミハイル・ミーリの設計で開発され、1961年9月に試作機V-2がソ連で初飛行した。その後、1964年1月に生産の拠点をポーランドに移すことが決められ、Mi-1のライセンス生産を行っていたPZL-シフィドニク社が開発・生産・販売の権利を取得したため、ソ連では生産されていない。1991年には翌年に計画されていた同社の民営化のために一旦製造を中止し、民営化後は限定された機数が生産された。
 基本的なスタイルはMi-1と同じだが、キャビンが大型化され、エンジンもターボシャフトエンジンとなっていた。生産中にも幾度かの改良が加えられ、1990年代末に生産を終えるまでに総数5,450機程度が生産された。

ヘリコプターの一覧 - Wikipedia

(622) ケネディ家 野望と権力の系譜 1/4 - YouTube

ケネディ家 野望と権力の系譜 2/4 (youtube.com)

ケネディ家 野望と権力の系譜 3/4 (youtube.com)

オーラルヒストリー 蓑輪善蔵氏インタビュー 「計量制度に係わっ て 69 年」
http://161.34.12.161/book-for-collecting-news-/new-holder-5-news-collection-/2024-02-17-news-materia-content-collection-/digidepo_10632249_po_ART0009947795.pdf
松本榮壽、黒須茂、高松宏之

○小泉袈裟勝さん
 小泉袈裟勝さんのお話をお伺いしたいのですが。(黒須茂)

蓑輪善蔵

 袈裟勝さんはね私より7つ年上でした。背が高い人ですが、干支は午ですよ。彼は1937(昭 和 12)年か 1938(昭和 13)年に中検に入って、それで渡辺襄さんの光の光波干渉の測定を手伝っていたんです。1942(昭和17)年に兵隊にとられてビルマに行ったのかな。出征するときのことも私は知っています。野砲でしたかね。馬の世話をしたりしながら。
 それで帰ってきたときに 、計圧器係がいる3階から小泉さんが 2階の岡田さんの部屋に入ったのを見ました。小泉さんが帰ってきたというのは、上から見ればわかるわけ。役所の中は狭いから。

 「小泉が帰ってきたけれど、手を出すな」と係員に言っていたのを覚えてい ます。小泉さんは、うるさ型で通っていたんですよ。それでけっこう切れるんだよね。彼は頭がいいんですよ。

 長いこと所長をやっていた玉野光男さんにかわいがられて、メートル法の宣伝とか、計量課とのつき合いとか、計量法を基本的にどうするとかという話に携わったりしていました。だから法律も含めて計量全般に関してよく知っているんですよ。行政マンとしての適性もありました。

○進級が難しい物理学校
 旧制中学を出て計量教習を出ているだけなんですよ。それで物理学校へ 1年間だけ行って、2年生になれなかったようです。物理学校って進級が非常に厳しくて簡単には2年になれないんです。


計量法解説 (keiryou-keisoku.co.jp)

:計量法の読み方 - livedoor Blog(ブログ)

「計量法の読み方」全章 |

微分も積分も忘れてしまう東大理三卒の大学教授(2023-05-09)【理3のリアル@50代】 東大医学部卒の弁

フィルムカメラとデジタルカメラの発展の速度の違い

「ハッピーエンド」を聴く。メンバーは大瀧詠一,細野雅臣、鈴木茂、松本隆。


シンボル操作(symbol manipulation)
社会学用語。それ自体は客観的であったり、また多義的に理解されているような物や言語や行動様式をシンボル (象徴) として使い、特定の意味内容をこめて多くの人々のそれへの同調ないし反動形成を促し、一定の方向に行動させること。シンボル操作の典型的な技術の一つが、人々の態度・行為・価値観をあらかじめ意図された方向へ誘導するための組織的コミュニケーション活動といわれる政治宣伝である。マス・メディアの驚異的な発達と宣伝技術の高度化により、現代社会ではシンボル操作の余地は拡大した。


旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 旅行家 甲斐鐵太郎
essay and journey(essay of journey) by kai tetutaro

←ホームへ



夏森龍之介のエッセー

田渕義雄エッセーの紹介

TOPへ


日本の国家公務員の機構を旧日本軍の将校機構(士官学校、兵学校、陸軍大学、海軍大学)と対比する

計量計測データバンク ニュースの窓 目次


2024-09-04-news-254-materia-content-collection-of-metrology-databank-254-



「計量計測データバンク」サイトマップ
measure and measurement data bank of saite map