上高地 夏至のころ
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上高地 夏至のころ 執筆 甲斐鐵太郎
上高地、穂高岳と梓川。遅い春を春を確かめる。
(タイトル)
上高地 夏至の日のころ 執筆 甲斐鐵太郎
(本文)
夏至のころ、太陽はいつでも空にある。夜は8時まで明るいし、午前3時には空が明るくなる。春の遅い上高地は夏至のころには新緑を広げる。清冽な梓川の水はすくってみたいほどの親近感をもつ。ズミ(小梨)のほのかに赤い花は終わっていて夏の高山植物の準備期間である。
日本の気候は緯度と地軸によってもたらされる。緯度は北緯35度39分29秒1572。日本経緯度原点は東京都港区麻布台二丁目18番1地内である。北に行けば緯度は大きくなり南に行くと緯度は小さくなる。札幌の朝は早く福岡は遅い。地球は23.43度傾いている太陽を回っている。90度-23.4度ということで北緯66.6度以北と南緯66.6度以南では、一日中太陽が沈まない白夜や一日中太陽が昇らない極夜を生じる。
日本の四季は緯度と経度がもたらす。白夜と極夜のある地域では夏至の日に「夏至祭」をする。日本は四節季を祝い24節季を意識する。新緑が濃さを増すようになると稲はお日さまのぬくもりで丈を延ばす。
地軸は大きな地震でわずかに動く。東日本大地震によっても動いた。公転時間が少し変わった。地球の回転は独楽(コマ)と同じであるから揺れている。歳差運動によって地軸が動く。ときに地軸がひっくり返る。磁気の方向などに痕跡が残る。
夏に向かう日本の気候は日本に住む人々を包む。一番遅くに広がる上高地の緑で春を確かめる。
文章と写真は旅行家甲斐鐵太郎(6月24日、12:46撮影、梓川と穂高連峰)
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