東京都築地市場にみる適正管理事業所と計量士の喜び
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東京都築地市場にみる適正管理事業所と計量士の喜び
イラストは辻まこと。辻まこと - Wikipedia。辻まこと(つじ まこと〉、1913年〈大正2年〉9月20日生れ。日本の詩人、画家。山岳、スキーなどをテーマとした画文や文明批評的なイラストで知られる。。
(タイトル)
東京都築地市場にみる適正管理事業所と計量士の喜び
(本文)
京都大学総長を勤めた人が日曜日の朝の報道番組で都庁の長と政府の長の女性に対して緑のタヌキ、赤いキツネを挙げて似ていないかと話して物議をかもした。経歴詐称と噓つきぶりが同じであるから、キツネとタヌキの化かし合いの話を思い浮かべてニヤリとさせられる。話した人は霊長類の研究者であり誰かがゴリラに似ていると茶化す。
緑のタヌキに化かされたのが東京都庁の築地市場の次長職にあった人。この人は東京都築地市場の豊洲移転にまつわる問題を本にして出版した。豊洲移転に絡んで東京都知事は全ての関係者が円満に収まるような解決策を匂わせ知事選挙に上手に利用した。ふたを開けてみれば玉虫色の話であり皆が騙されたと天を仰いだ。豊洲移転の在り方を本にした人は、都の外郭団体の理事長になっていたが都知事によってこの職を追われた。その後この人は都知事に対する恨みつらみをユーチューブ動画で発信し、知事選挙では当選反対運動の郷原信郎(ごうはら のぶお)と連携して街頭活動を行った。都民は化かされ緑のタヌキは当選した。
東京都築地市場は庶民の魚介類の買出し先として、タクシー運転手には食事場として重宝されていた。豊洲に移転で楽しみが奪われたと思う人は多い。最も現代の魚介類や野菜の物流の仕組みの発達のもとでは築地市場の東京都における消費の百分の一に満たない状態である。産地直送ほかさまざまな物流機構が増えているからだ。
築地市場と深く関わる人生を送った計量士がいる。新制の中学校を卒業して福島県から上京した安齋正一である。機縁があって築地市場で働くことになり、その後に石川島播磨重工業に職を得て定時制の高等学校、さらに東京物理学校の夜学で学んだ。その後は寺岡精工に就職、定年後には計量士として再び築地市場に戻った。
その安齋正一が築地市場の豊洲移転問題を書き残している。「本来なら築地市場は引っ越しして平成二十八年(2016年)十一月七日に豊洲新市場開場という歴史的な近代的市場への変遷を迎える筈だったのですが、就任間もない小池百合子東京都新知事の裁量により「築地市場の豊洲への引っ越しは延期すること」になったのです。築地市場で働く人々14,000人は「市場移転賛成派と反対派に二分」され激しい闘争へと進んでしまった」と。
築地市場は適正管理事業所になっていて計量士はここではハカリの番人。「巡回検査をしていると築地市場の計量管理は魚河岸で働く人々から愛されているんだなと楽しくなる。何んと有難い言葉と感謝していると、別の魚仲卸店の五十歳ぐらいの社長は「俺も勉強して計量士の国家試験を受けようかな」と冗談を飛ばされます。築地市場の計量管理は半世紀五十年続けてきましたが、魚河岸で働く人々から愛されているんだなと楽しく巡回検査を続けております」の言葉を残す。
適正管理事業所としての築地市場の歴史記録となるのが次の説明。
「筆者が築地市場四代目の計量士として就任した平成十五年(2003年)四月当時は、適正計量管理事業所数約一、一〇〇軒 使用計量器数約二、三〇〇個であった。しかし、昭和十年二月十日に開場した築地市場は老朽化が進み十年程前に当時の石原慎太郎都知事による豊洲への市場引っ越し事案が出現し、当事者である築地市場で働く人々約一四、〇〇〇人は「市場移転賛成派と反対派に二分」され激しい闘争へと進んでしまったのです。平成二十九年(2017年)夏、適正計量管理事業所数800軒 使用計量器数1,700個。この14年の間に事業所が数300軒 使用計量器数が600個も減った。そして平成二十九年夏の現在は適正計量管理事業所数約八○○軒 使用計量器数約一、七〇〇個であります。何故この十四年の間に事業所数約三〇〇軒 使用計量器数約六〇〇個減少してしまったのか、その理由は一概には言えませんが、築地市場の魚仲卸店などを閉店し去っていった人々が数多くいるのです」。
ハカリの管理が法的な内容となっているが、温度計ほかの各種の計量計測機器の適正な管理を実施するのが適正計量管理事情所における計量士の業務内容。築地市場の場合には800軒の事業者は計量士に守られて適正な計量を実施している。誤計量は客にも店にも、そして社会的にも損失をもたらす。計量士に守られているいう感謝が安齋正一に向けられ、それは本人には生きがいになった。安齋正一は2025年秋に婦人の郷里の四日市市に移って平和に暮らす。
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