計測技術の発展と予測
応用計測研究所(株) 鴨下隆志
計量計測の様々なこと、エッセーとニュースなど 
計測技術の発展と予測(応用計測研究所(株) 鴨下隆志)

     写真は鴨下隆志氏

(タイトル)
計測技術の発展と予測(応用計測研究所(株) 鴨下隆志)

(本文)

 2019年5月20日の世界計量記念日に、質量の再定義の施行が計画されている。新元号が5月1日から始まるので、元号が変わった直後となる。計測技術の進歩によって、より確からしい値を求められることが期待できる。計測技術の進歩は社会生活においてどのような効果をもたらすのであろうか。

 品質工学の創始者である田口玄一氏によれば、『統計の役割は、正確に予測できないもの、正確な診断が付かないもの、正確な測定が困難なもの、正確な動作が困難なもの、正確な判定がつかないものなどがいたるところに存在している。…中略… 病気の診断や裁判の判定に誤りがあったり、不適合品を作ったりすることによる悲劇は日常茶飯事のことである。それらの誤りに対する対策として考えられることは

① そのような予測や診断や判定の必要のない社会にすること
② 上述の①が不可能か不経済のときには、安くてしかもできるだけ誤りの少ない予測、診断、判定方法を考えること
③上の①、②のふたつの方法でうまくいかない場合には、そのような誤りが起こることになるが、そのような誤りが起こってもそれによる損失が最も小さくなるような後処置の方法を考えること

の三つが最も大切なことである。』といった。

 計測技術と解析方法の進歩によって、例えば②に相当する天気予報や台風の進路予報などは正確になってきている。予測が正確になれば被害も少なくなるはずである。目下の重要な課題の一つに地震の予測があるが、現時点では極めて困難であるとの見方が一般的である。しかし、現実に地震は発生し多くの被害を出しているのであるから、予測が可能になればその効果は計り知れない。

 日本各地の地面振動データ、地殻の変動、地磁気・地電流・地下水位の変化、電磁波放射など多くの計測特性の利用が考えられているが、それらの中には必要のない特性や、必要であるが計測が困難な特性なども存在する。時系列のデータであるから、計測の時間間隔などについても検討しなければならない。過去に起きた地震データを解析することによって、予測の可能性を探ることができる。

 近年、ビックデータの活用であるとか、AI・ディープラーニングの利用といったことが比較的容易に行えるようになってきた。しかしながら、不正確な予測はかえって混乱を招くこともある。正しい予測が可能と判断されるまでは安易に情報を出すべきではないかも知れない。予測技術の確立は、深刻な社会問題となっている認知症の予測などにも利用できる。若い時の生活習慣・趣味・遺伝情報など様々なデータを総合することにより、認知症の発症の有無を事前に予測することである。予測の必要性はあらゆる分野に及んでいる。計測技術と解析方法の進歩に限界はない。そんな初夢を見られるかもしれない。

2018-12-25-development-and-prediction-of-measurement-technology-contribution-

計量計測の様々なこと、エッセーとニュースなど
計量計測の様々なこと、エッセーとニュースなど

容量表記の意味をもつ「容量線入りグラス推進」のための委員会報告(委員長 小野威・計量士)
自動はかりを検定制度「生まれてよかった」にしたい(メジャーテックツルミ会長 横須賀健治)
計測技術の発展と予測(応用計測研究所(株) 鴨下隆志)
漢詩 小さな幸せ(作詞 岡 千風 計量士)
三重県亀山市関町にあった東海道関宿を歩く(三重県計量士会 計量士 児玉功)
NHK紅白出場歌手の詩吟教室での70の手習い(兵庫県計量協会 計量士 松本幸三)

計量計測のエッセー


計量計測のエッセー ( 2018年1月22日から日本計量新報の社説と同じ内容の論説です)

キログラムは新定義を満足させたうえ50 µgから10 µgに精度向上
質量と重量の違い及び質量の単位キログラムの定義変更
規則に照らせば不正でも総合性能としては問題ない事柄
バベルの塔とノアの箱舟の伝説と旧カヤバ工業の免震性能偽装
計量と計測は人の間にどのようにかかわるか
自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度
自動ハカリの指定定期検査機関の動向を観察する
計測の在り方と計測値の表示をめぐる諸事情
計量協会webサイトから日本の計量行政の未来が見える
光波干渉測定システムはアインシュタインの理論を事実として確認した
収賄で終身刑になる中国要人と首相をかばい罪に問われる日本の官僚

ウィキペディアによる計量の世界の説明は1割ほど
時代の波と計量器産業の浮き沈み
世界でも範たる状態を築いている日本の計量行政
中国では日本以上の人口減少状態が出現している
ハカリの定期検査実施漏れは計量憲法である計量法違反だ
城下町の鍛冶屋が日本の産業の元になった
山口高志投手の球がベース通過時点で一番速かった
福島産の農産物と海産物と放射線測定器
通信と自己診断機能は計量器の法制度を変える
計れと人を管理したQC運動に対比される品質工学
モノの数量表現と性質表現の仕組みである国際単位系(SI)
計量法の実質の内容を変える政省令の理解と解釈
ハンドルで曲がらずブレーキで車は止まらない
計量計測のエッセー

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方





自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
事実は小説よりも奇なり 二つの事件
計測システムがわかることが計測における教養だ
世の中は計測でできている
計測の目的と精密さの実現の整合
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方

 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

滋賀県・草津市の宿で王将の餃子をたべた

京都三条の街は気詰まりで滅入る

神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ


神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ

霧ヶ峰 雪景色

秩父札所二十四番 光智山法泉寺

6月24日の霧ヶ峰高原道路だ。強清水から車山・肩駐車場に向かって走る

正月の下呂温泉は一夜にして白銀の世界になった

上高地 晩夏

風の子の子供たちですが人は風邪を引いてはなりません

川崎大師平間寺で願い事をする

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色(2)
薄く積もった雪道を踏みしめる。クロカン四駆の世界だ。

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色

霧ヶ峰高原 晩秋の八島湿原

霧ヶ峰高原 晩秋

和歌山市加太港の浜に立つ

山梨県牧丘村で秋の風景に出会った。今は新しい市になっているがその名は知らない。

ダイヤモンド富士

酉の市(おとりさま)

浅草の浅草寺界隈に足を向けた 外人がいて蜘蛛の巣の鉄塔が見えた

旧塩山の恵林寺界隈を見物した

仙台藩と青葉城

カラスウリが赤くなって秋です

スズランが赤い実を付ける秋の始まりです
 
 
 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

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