一般計量士への道は根気と準備で開かれる
環水平アーク - Wikipedia ゴールデンウイークに撮影
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一般計量士への道は根気と準備で開かれる
(本文)
令和5年12月(第74回)計量士国家試験は令和5年12月10日(日曜日)に北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州及び沖縄の9会場で実施された。試験は、環境計量士(濃度関係)、環境計量士(騒音・振動関係)及び一般計量士の区分に分かれている。計量士国家試験は、計量士としての職務に必要な知識及び技能に関する試験として、経済産業大臣が行っているもので、毎年実施している。
経済産業省が実施している計量士国家試験は年一度、通例12月の第二日曜日に実施されている。今回の第74回計量士国家試験の詳細は判明次第詳報する。前回試験であった第73回計量士国家試験の結果とその概要を以下のとおりであった。
一般計量士の試験概要。出願者数1,148名、受験者数802名、合格者数182名、合格率22.7%。環境計量士(濃度関係)出願者数2,752名、受験者数1,832名、合格者数308名、合格率16.8%。環境計量士(濃度関係)出願者数2,752名、受験者数1,832名、合格者数308名、合格率16.8%。
発表されている前回の第73回計量士国家試験の合格基準は、以下の(1)及び(2)の両方の基準を満たすものとする。ただし、各試験区分において「免除あり」の受験者は、(1)の基準を満たすものとする。
(1)専門2科目の合計。試験区分が環境計量士(濃度関係)にあっては、108点以上(27/50問)。試験区分が環境計量士(騒音・振動関係)にあっては、112点以上(28/50問)。試験区分が一般計量士にあっては、104点以上(26/50問)。(2)共通2科目の合計。全試験区分とも、120点以上(30/50問)。環境計量士(濃度関係)専門科目 環境計量に関する基礎知識(化学)、化学分析概論及び濃度の計量、共通科目 計量関係法規、計量管理概論。環境計量士(騒音・振動関係) 専門科目 環境計量に関する基礎知識(物理)、音響・振動概論並びに音圧レベル及び振動加速度レベルの計量、共通科目 計量関係法規、計量管理概論。一般計量士 専門科目 計量に関する基礎知識、計量器概論及び質量の計量。共通科目 計量関係法規、計量管理概論。
計量士の登録者数(累積)(令和5年2月末(経済産業省調べ))。環境計量士(濃度関係)約12,200人。環境計量士(騒音・振動関係)約3,600人。(旧環境計量)約7,000人。平成5年法改正前の区分(「濃度関係」、「騒音・振動関係」に分割以前)の登録者数)。一般計量士:約14,900人。
計量士制度の概要は次のとおり。計量士は、計量法に基づく職務のほか、適正な計量の実施を確保するための計量管理を担う者。そのため計量法に基づき、計量器の検査その他の計量管理を適確に行うために必要な知識経験を有する者に対して、一定の要件のもとに計量士の国家資格を付与します。計量士となるには、経済産業大臣の登録を受ける必要がある。登録のための要件は1、計量士国家試験に合格し、かつ登録する計量士の区分に応じて経済産業省令に定める条件に該当すること。、2、国立研究開発法人産業技術総合研究所(計量研修センター)の実施する教習の課程を修了し、かつ登録する計量士の区分に応じて経済産業省令に定める条件に該当し、かつ、計量行政審議会が認めること。
計量士国家試験の根拠法令は計量法第125条(計量士国家試験)。受験・応募資格に関しては、受験・応募に制限はなく、誰でも受験できる。試験案内(願書)配布・受付期間等について。配布期間 7月からの約1か月間を予定。願書受付期間 7月上旬から約1か月間を予定。配布・受付期間・願書の提出先等の詳細については6月上旬の官報又は経済産業省ホームページに掲載。平成23年度から計量士国家試験は「競争の導入による公共サービスの改革に関する法律」に基づき市場化テストとして試験実施業務を請け負った民間企業により行われている。受験手数料は8,500円。計量士制度全般についての問合せ先は産業技術環境局基準認証政策課計量行政室、電話(代表)03-3501-1511、内線3461
(直通)03-3501-1688。
計量士国家試験は決して難しい試験ではない。とくに一般計量士の試験は準備をすれば合格できる。数学と物理の問題は過去問を暗記するほどに何度も解いて準備すること。数学と物理の学問をするのではない。設問への回答を素早くこなすこと。解き方は過去問の演算をしているうちに覚える。東大の数学の回答を暗記ものだと割り切ったときから楽になったと告白するのが宮台真司氏である。旧帝大大学院の数学教授は東大の数学で満点を取れない。時間を掛ければ公式や定理から解き明かして正解できると述べる。受験講座と参考書を活用することで合格ラインに達することができる。前回の第73回計量士国家試験の一般計量士は出願者数1,148人、受験者数802人、合格者数182人、合格率22.7%(受験者対合格者の比率)である。
計量士には資格認定コースがある。一般計量士の場合には計量教習所が実施する一般計量特別教習修了と質量計に関する実務経験二年以上を要件に審議会の書類審査を経て計量士として認定される。環境計量士についてもほぼ類似である。一般計量教習のための費用については2023年7月に規定が改正されて、ハカリの指定定期検査機関などの職員の教習費用が半額に減額されている。
2023-12-20-it-is-easy-to-pass-the-general-metrology-certification-exam-
[資料]
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├【計量士の資格認定コース】概略図(PDF形式:62KB)PDFファイル(経済産業省)
├
├計量士の国家試験 (計量士 (METI/経済産業省))
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├計量士になる 計量士国家試験合格のための学習図書と講習会特集
├
├数学と物理はできないという自己暗示から抜け出せば計量士国家試験は突破できる
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├
├人の言葉の基(もとい)は教養である
├
├田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方
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├
├計量計測データバンク index 目次ページ(サイトマップ)
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