紀州犬物語186 紀州犬はどのように成長するのか-その1-(横田俊英)
第186章 紀州犬オスのタケゾウにみる成長の記録-その1-横田俊英
お盆休みの8月15日。徹夜踊りの郡上八幡にて。
数日後にお産をして最後の一頭の子を生んだ。
タケゾウは母親のお腹のレントゲン撮影に陰がなかった。
居ないはずの子が生まれた。それがタケゾウである。
盆休みを郡上八幡で過ごして東京の家に戻る。
数日して母親のウメが産気づいた動きをする。
もしやと居間の産室に移したら間もなく生まれた。
大きくもない母親のお腹であった。母親は10歳である。
生まれたての子犬。直ぐに母親の背中に登る。
丸い大きな背中はまるで地球のようである。
母親は子犬を見つめる。慈愛あふれる眼差しだ。
子犬と母親の頭の大きさの違いがよくわかる。
「土用の一つ子」は寒さなど気にならないから活発に動き回る。
産まれて3日目には母親の背中にのぼってコロリ。
乳を吸い終わると背中にのぼって遊ぶ。
産まれて3日目になる。土用生れの子犬は寒さ知らずだ。
一つ後は乳を存分に吸う。母親は余裕で見守る。
乳を吸い終わると背中にのぼって遊ぶ。 コロリと落ちる。
出産直後の紀州犬の白のオス犬「タケゾウ」の姿。
口の周りが少し黒いが子の付近には毛が生えていない。
紀州犬の胡麻毛生後42日ころに撮影。灰色の多い子犬。
生後四カ月の紀州犬オス犬のタケゾウの姿。
前肢の太さと腕関節の膨らみはこの後の証である。
生後後四カ月の紀州犬のオス犬のタケゾウと
生後五カ月近くになる柴犬のメスの体格の比較。
紀州犬と柴犬の体格差は大きい。基本的に体格が違う。
5歳6カ月の紀州犬オスと5カ月半の紀州犬メスの体格比較。
オスは普通の体格、5カ月半のメスは成長が二ヶ月遅れだ。
生後6カ月の犬には皮膚病は現れない。これから要注意だ。
5歳6カ月の紀州犬オスと5カ月半の紀州犬メスの体格比較。
オスは普通の体格、5カ月半のメスは成長が二ヶ月遅れだ。
生後6カ月の犬には皮膚病は現れない。これから要注意だ。
生後4か月の紀州犬の胡麻毛のメス犬です。順調に育っている。
胡麻毛でも茶色の少ない被毛である。黒くなるか灰色になるか。
上の5カ月半の紀州犬メスより良い体格をしている。希な犬だ。
5歳6カ月の紀州犬オスのタケゾウの姿。毛足が長い犬だ。
タケゾウの1歳上の紀州犬オスの6歳6カ月のジュウベエの姿。
(タイトル))
紀州犬物語186 紀州犬はどのように成長するのか-その1-(横田俊英)
第186章 紀州犬オスのタケゾウにみる成長の記録-その1-横田俊英
(本文))
紀州犬はどのような過程で成長するのか。その体格の変化を紀州犬オスのタケゾウのようすを通じて確認する。同じ紀州犬といっても体格が良くなるのが早い犬と、なんとも遅い犬がいる。タケゾウの体格はゆっくりにしか伸びなかった。非常に遅い部類である。遅いのではなく体格がどこまで行っても良くならないのがいる。背丈がメスの寸法にとどまる犬がいる。胸幅、胸の落ち、腰の張りなどがでない犬がいる。どのようになるかわからないものなのだ。
紀州犬のオス犬のタケゾウは紀州犬・メスが産んだ最後の子である。生まれたときから逐次、写真を撮っている。意図したことではないが、これが紀州犬のオスが成長する過程の記録になった。
タケゾウは母親のお腹のレントゲン撮影に陰がなかったので居ないと判断していたのに生まれた犬である。盆休みを郡上八幡で過ごして東京の家に戻ると数日して母親のウメが産気づいた動きをするのでもしやと居間の産室に移したら間もなく生まれた。大きくもない母親のお腹であった。私自身は間違いなく子はいると思っていたのだがレントゲン撮影で子の陰がなかったので、そんなものかな、と落胆しての夏の旅行にでかけたのであった。
論拠などないのであるが寒の時期の子犬は珍重される。紀州犬・オスのタケゾウは夏の一つ子であった。人によっては「何だ夏子か」と期待外れを意味する言葉を吐く。寒の子も夏の子もいわれがないことなのだ。そのような事情によってタケゾウを「夏の一つ子」と呼んでいる。ウメは10歳になっているので、そろそろ最後のお産かな、ということであった。ウメの最後の子は自分で飼うと決めていた。タケゾウは私の飼い犬になった。
(つづく)
(誤字、脱字、変換ミスなどを含めて表現に不十分なことがある場合はご判読ください。)
紀州犬、白の子犬生後40日、水を飲む、動いてみる 松本市安曇の村の駅で撮影しました。梓川のせせらぎの音が混じっております。
のどが渇いた子犬は水をごくごく飲みます。車の走行音にしっぽを下げました。
水を飲んだら撮影者の足元によってきて駆けっこのようになりました。
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