夏の安曇野と麦の熟れるころ
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夏の安曇野と麦の熟れるころ 甲斐鐵太郎
6月の安曇野は水田の稲のと麦畑の麦秋が重なり合っているのが不思議な光景をなす。
夏の安曇野と麦の熟れるころ 甲斐鐵太郎
吹く風に麦の穂がそよいだ。4月には長く伸びた穂が風の流れを波うって表現していた。
夏の安曇野と麦の熟れるころ 甲斐鐵太郎
お日さまはなく、吹く風に麦の穂がそよいだ。4月には長く伸びた穂が風の流れを波うって表現していた。
夏の安曇野と麦の熟れるころ 甲斐鐵太郎
いまは収獲まじかの麦の実がイガを伸ばしている。大麦が実るころ服のなかに入れて歩くと上に昇っていった。
夏の安曇野と麦の熟れるころ 甲斐鐵太郎
麦畑の畔でタンポポは風に綿毛を乗せて飛ばす。半分が残っていてもうすぐ夏。
夏の安曇野と麦の熟れるころ 甲斐鐵太郎
平地で咲いていたアカシアが5月9日には標高1,300m付近まで登ってきた。
夏の安曇野と麦の熟れるころ 甲斐鐵太郎
標高1,300m付近のアカシアは白い花をいっぱいに付けて元気。
夏の安曇野と麦の熟れるころ 甲斐鐵太郎
標高1,300m付近、薄緑の葉と一緒に朱色の花をつけるレンゲツツジが高原を思わせた。
夏の安曇野と麦の熟れるころ 甲斐鐵太郎
標高1,300m付近、キク科の白い花が何時ものように咲いている。
夏の安曇野と麦の熟れるころ 甲斐鐵太郎
夏の安曇野。3,000m級の表銀座の登山路をめざす。すると青々として大きくそびえる有明山(ありあけやま、標高2,268m)が印象に残る。三角や台形の常念岳(じょうねんだけ、標高2,857m)の前に聳(そび)えている。有明山は安曇野の夏の象徴だ。
常念岳と有明山の麓で営業する農業法人がある。農家の水田耕作を代行する会社であり私は時々立ち寄って安曇野のつき立てのお米を求める。麦が実るころだと知っていて6月9日に安曇野市のこの地に足を向ける。
水田の稲のと麦畑の麦秋が重なり合っているのが不思議な光景をなす。麦は冬を越して育ち6月に実る。稲は5月に植えられる。どの地域でもそうであるが水田の稲の青さと麦が実って黄金色に輝く時期が重なる。
雲がかかる常念岳と有明山であり、有明山の青さは陰を薄めていた。ワサビ田を潤す高瀬川沿いのアカシアの花は終わっていて川は夏景色。これから夏山登山が賑わう。黒部ダムに向かうトローリーバスは今年で終わり。来年からは電気自動車に替わることから、この宣伝が盛んだ。これまでは電線から電力供給であったのが、蓄電池によるモーター駆動になるだけのことなのだ。今年の始発駅、扇沢は賑わうことだろう。
夕方4時30分いなっていた。お日さまはなく、吹く風に麦の穂がそよいだ。4月には長く伸びた穂が風の流れを波うって表現していた。いまは収獲まじかの麦の実がイガを伸ばして同じことをするが上手く風を表現できない。大麦が実るころにその実を服のなかに入れて歩くと上に昇っていくことを思い出した。
この日の投宿は蓼科湖。標高1,300m付近のアカシアは白い花をいっぱいに付けて元気。キク科の白い花が何時ものように咲いている。薄緑の葉と一緒に朱色の花をつけるレンゲツツジが高原を思わせた。夏の安曇野と麦の熟れるころの旅であった。
6月に咲くアカシアの白い花がうれしい 執筆 旅行家 甲斐鉄太郎
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