紀州犬物語188 紀州犬はどのように成長するのか-その3-(横田俊英)
第188章 紀州犬オスのタケゾウにみる成長の記録-その3-横田俊英
紀州犬オスジュウベエ4歳4カ月の姿。
写真はタケゾウより一年先に生まれたジュウベエ。
5歳4カ月の姿。尾を刺した状態は母犬に似ている。
11月19日午前10時に撮影。
生後6カ月半のタケゾウの姿。
生後10カ月の紀州犬の白のオス犬でタケゾウ。
生後6カ月半のタケゾウの姿。
生後10カ月の紀州犬の白のオス犬でタケゾウ。
1歳8カ月と6日の「ジュウベエ。尾毛が抜けて不調がつづく。
紀州犬オスジュウベエ4歳4カ月の姿。
5歳6カ月の紀州犬オスのタケゾウの姿。毛足が長い犬だ。
5歳6カ月の紀州犬オスのタケゾウの姿。尾は差すこともある。
6歳6カ月の紀州犬オスのジュウベエの姿。
タケゾウとジュウベエの母親のウメ。背丈は52cmだ。
紀州犬のメス犬。欲は無く、怒らず、静かに笑っている。
タケゾウとジュウベエの祖母犬の5歳半の姿。背丈は49cm。
タケゾウとジュウベエの祖祖父の3歳の顔立ち。
現代紀州犬の元犬になったオス犬「那智の市」号
ジュウベエもタケゾウも辿(たど)れば「那智の市」号に至る。
上の写真の犬のすべてが「那智の市」号と蔓がつながる。
那智の市号は現代紀州犬の元犬になったオス犬だ。
那智の市号の写真は年老いたころのもの。
那智の市号の背丈は49センチメートルとされてる。
タケゾウは52cm、ジュウベエは53cmだ。祖母犬は49cmである。
首と背筋の境目、つまり肩甲骨の上部で背丈を計測する。
49センチメートルの背丈は現代の紀州犬の標準では下限である
背丈を求めて那智の市号の子のメスに大ぶりな犬を掛けるという交配がなされた。
那智の市号の右耳の先がないのはイノシシを追いかけているときに誤射されたことによる。
(タイトル)
紀州犬物語188 紀州犬はどのように成長するのか-その3-(横田俊英)
第188章 紀州犬オスのタケゾウにみる成長の記録-その3-横田俊英
(本文)
犬を飼う楽しみ、とりわけ紀州犬を飼う楽しみを近藤啓太郎さんのようすにみる。「私は三拍子揃った方だが犬のこととなると、もう酒も麻雀も銀座の女も全く要がなくなってしまう。不精者の私が大活躍して所用をすまし、両国駅にかけつけて鴨川行の気動車に乗る。家へ帰ると、すぐに犬舎に行き、尻尾を千切れるように振って喜ぶ犬を眺めて、ひと息つき、今度は部屋に上がって、子供に命じて1頭ずつ犬を庭に放す。そして私は犬の軽快な歩容を見てはひとり深く頷き、素朴なたたずまいを眺めては目を細めて悦に入る。はたの者から見れば馬鹿馬鹿しい限りなのであろうが、私にとってはこれが無上の愉しみなのだから、どうにもいたし方ない」
犬にはそれぞれの特徴がある。紀州犬の特徴を見事に表現した言葉がある。有色紀州犬復活のために取り組んだ和歌山県日高郡旧美山村村長の池本功さんは「紀州犬の特色は沈着怜悧。普段は非常におとなしいが、猪猟につれていくと勇猛果敢、絶対に後ろに引かない烈しい性質を持っている」と述べる。
(誤字、脱字、変換ミスなどを含めて表現に不十分なことがある場合はご判読ください。)
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