行政の継続性の確保と地方計量行政の在り方
The state of local metrology administration
計量制度と計量法の仕組み、その諸規定などを地方公共団体がどの程度に理解し、地方公共団体の行政機能に組み込んでいるのか、が大事である。昭和の時代までは、あるいは平成の中半(なかば)までは、計量行政機関によき先輩がいて、また計量教習などを通じて法令の文字面をこえた計量行政の真髄を学ぶ場が形成されていた。
行政の継続性の確保と地方計量行政の在り方
(計量計測データバンク編集部)
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行政の継続性の確保と地方計量行政の在り方
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計量計測のエッセー |
行政の継続性の確保と地方計量行政の在り方
写真はアーリーアメリカンの様相の室内照明(清泉寮休館にて)
(タイトル)
行政の継続性の確保と地方計量行政の在り方
(本文)
ユーチューブ・チャンネルのアーク・タイムズに出演した元文部科学省事務次官前川喜平氏が、同番組キャスターの望月衣塑子氏、編集長尾形聡彦の質問に答えた国家公務員の現状の説明が日本のある状況を物語る。
会話のやり取りの一部を拾い上げる。
質問者 今は東大も法学部より経済学部の方が 人気なんですねでね私この前聞いてびっくりした。人気は経済学部の文Ⅱ、文学部などの文Ⅲ、法学部の文Ⅰになっている。かつては東大法学部に行って官僚になる道に人気があった。
前川喜平氏 国家公務員は行政の継続性を担保するのにものすごく必要な人たちです。よく前例踏襲と言われるんですけど、前例を知ってないと前例を破ることもできないんです。今までどういう風にやってきたのかっていう、どういうその制度のもとでどのように運用されてきあのか。日本の行政制度はものすごく複雑なんです。私は教育に関してはかなり分かってる方だけど、年金だとか社会保障だとかの制度については僕だってよくわかんない、どうなってんだろうと思うことよくあります。今ものすごく危ないのは官僚自身が自分が扱ってる制度を理解してないことです。自分が扱っている制度がどこでどのように決まっているのか、根拠規制が何で、今までの実例はどうなってるかとか。その来し方について、過去の経緯について、勉強する機会が失われてんです。いきなり課題を突きつけられて、そうした目の前の仕事するっていうようなことになっている。
例えば義務教育の制度、あるいは大学の制度はこんな風に変わってきたんだと、それを踏まえて、これこれから将来に向けてどう変えていく必要があるのか、を考えるためには温故知新って言葉もあるけど、過去を知らないととね。これからのことも考えられないんだけど、その過去を勉強する時間がどんどん減ってるんですよ。そう時間が減ってるんです。
昔は係長が一人いればその下に係員が二人はいたんです。一番下の係員はコピー取りするとか、いろいろ、あのパシリするとかっていうことを通じて、その間にいろいろと勉強する時間もあったんです。今はそういう勉強する時間がなくて、いきなり実務を任される。今は係長一人だけの係というのも多い。
国会に提出する法案なんかでも、しょっちゅうバグがあるわけです。ああいうのは力不足のままいきなり即戦力として仕事させられている結果です。こうした状況に至っているのは公務員の定数限っていうの影響しているためです。決定的なところまで影響してきている。
もう一つは国家公務員の定年が延長されたので、上はどんどん頭でっかちになっている。人員構成は昔はピラミッド型だったのが、現在は逆ピラミッドがなっている。国家公務員減らしは、もうこの辺でやめて、しっかりと国家公務員を増員する。国家公務員の給料も私は大企業並みに出したらいいと思う。私なんかも思ってましたけど、その銀行行った人よりもずっと低いわけですよ。退職金だって少ないですよ。
うんうん、まそれでも、あの公務員は世のため人のために仕事しているっていう使命感によって、それを補っていたこともあるけど、もう使命感で補えきれないくらい差がついちゃってると思いますね。
引用が長くなった。前川喜平氏の言葉を別の調査で確かめると大体は実態に即している。
計量行政分野においては、かつてはノンキャリアの技術あるいは法令事務の係員がいて定年前には課長補佐の職をつとめていた。計量法の番人と呼ばれた人は諸規定についてまで過去の経緯を含めてよく知っていた。本紙などは法律の説明に係る文書をこうした人に点検してもらっていた。実にありがたい人であった。これは本紙においても世の中についてもである。
計量制度と計量法の仕組み、その諸規定などを地方公共団体がどの程度に理解し、地方公共団体の行政機能に組み込んでいるのか、が大事である。昭和の時代までは、あるいは平成の中半(なかば)までは、計量行政機関によき先輩がいて、また計量教習などを通じて法令の文字面をこえた計量行政の真髄を学ぶ場が形成されていた。
現在はどうであろうか。先輩と呼べる係員はおらず、法令の理解はままならず、諸規定の細部を拾い出す程度にとどまる。小さな計量行政組織になると併任形式をとることがあり、職員は二分の一人の場合がある。そうした立場にある人は計量行政に人一倍の使命感をもって対処することになる。苦労が偲ばれる一方で、地方公共団体は計量行政に必要な予算と人員の配置をすることが住民サービスにつながる。北陸地方のある計量検定所の職員は、専門ではない職場に異動して仕事をしてみると、この仕事の大事さが身に染みてわかったと本紙に感想を述べていた。
2024-08-01-the-state-of-local-metrology-administration-
[資料]
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├○The News●米大統領選と日本/新幹線不通/能登/ジャニーズ/小林製薬… ハリス氏「女性初」なるか/自民裏金と、体操の喫煙【前川喜平、望月衣塑子、尾形聡彦】 (youtube.com)
├2024年度国家総合職(春試験)の合格者を発表-2024年5月28日-(計量計測データバンク編集部)
├計量計測データバンク ニュースの窓-217-計量標準総合センターなど産総研の採用基本情報
├計量公務員への就職事情
├産総研:採用情報 (aist.go.jp)
2024/2/19 2025年卒修士卒研究職の募集を開始しました。【終了しました】
2024/2/20 2025年卒総合職の募集を開始しました。【終了しました】
採用情報|採用|産総研 (aist.go.jp)
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├行政の継続性の確保と地方計量行政の在り方
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├日本計量新報・社説 2017年01月01日3132号 (keiryou-keisoku.co.jp)
├
├田中館愛橘の物理普及講演と寺田寅彦の物理学を元にした随筆
├
├【計量士の資格認定コース】概略図(PDF形式:62KB)PDFファイル(経済産業省)
├
├計量士の国家試験 (計量士 (METI/経済産業省))
├
├計量士になる 計量士国家試験合格のための学習図書と講習会特集
├
├数学と物理はできないという自己暗示から抜け出せば計量士国家試験は突破できる
├
├人の言葉の基(もとい)は教養である
├
├田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方
├
├計量計測データバンク index 目次ページ(サイトマップ)
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計測と計量管理の教養こそ計測技術者が身につけるべきこと
計測がねじ曲げられると白が黒になる(白いものを黒くしてしまう社会の掟の怖さ)
いつでも使える計量辞書としての国際単位系ページの利用
田中館愛橘の物理普及講演と寺田寅彦の物理学を元にした随筆
適正な計量の実施は国家と地方公共団体が共同して実現すべきもの
富士山より高かった八ヶ岳が崩壊すると泥流は甲府盆地の向こうまで流れた執筆 甲斐鐵太郞
韮崎と須玉に連なる丘の七里岩は八ヶ岳崩壊による岩屑(がんせつ)なだれの跡だ
計量計測のエッセー ( 2018年1月22日から日本計量新報の社説と同じ内容の論説です)
素直でない人は嘘をつく 素直とは正直者のことだ
法人とその構成員の意欲と能力を映し出しているwebサイト
数値や言葉を翻訳変換して診断する
大手情報媒体が低俗化しフェイク情報が充満する
人は他の人を映し鏡として生きる意義を成立されている
カメラの撮影枚数にみる技術開発とリチウムイオン電池
地が裂け山が崩れ洪水が人を襲う日本の自然(ハザードマップは人が住んではならない場所を示す地図だ)
球速表示160kmは確かか(球速表示160kmは信ずるに値するものなのか)
内需依存型産業社会日本と人口減少社会の在り方
(タイトル)
控えめな計量法が適用されて実現する平和な社会
(サブタイトル)キログラムの単位記号はkgでありKGではない。メートルの単位記号はmでありMではない。
計量の教養こそ身に付けるべき課題だ
0.1%の計量器の検定・検査が世のなかに適正計量を実現をもたらす
地が裂け山が崩れ洪水が人を襲う日本の自然(ハザードマップは人が住んではならない場所を示す地図だ)
見えないモノを見えるようにする計測技術
強い欲求をもっているとニーズは自ずと分かるものらしい
すべては丈夫な身体と丈夫な心あってこそ
消費は人口減少の度合いで減りGDPも同様に推移する
キログラムは新定義を満足させたうえ50 µgから10 µgに精度向上
質量と重量の違い及び質量の単位キログラムの定義変更
規則に照らせば不正でも総合性能としては問題ない事柄
バベルの塔とノアの箱舟の伝説と旧カヤバ工業の免震性能偽装
計量と計測は人の間にどのようにかかわるか
自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度
自動ハカリの指定定期検査機関の動向を観察する
計測の在り方と計測値の表示をめぐる諸事情
計量協会webサイトから日本の計量行政の未来が見える
光波干渉測定システムはアインシュタインの理論を事実として確認した
収賄で終身刑になる中国要人と首相をかばい罪に問われる日本の官僚
ウィキペディアによる計量の世界の説明は1割ほど
時代の波と計量器産業の浮き沈み
世界でも範たる状態を築いている日本の計量行政
中国では日本以上の人口減少状態が出現している
ハカリの定期検査実施漏れは計量憲法である計量法違反だ
城下町の鍛冶屋が日本の産業の元になった
山口高志投手の球がベース通過時点で一番速かった
福島産の農産物と海産物と放射線測定器
通信と自己診断機能は計量器の法制度を変える
計れと人を管理したQC運動に対比される品質工学
モノの数量表現と性質表現の仕組みである国際単位系(SI)
計量法の実質の内容を変える政省令の理解と解釈
ハンドルで曲がらずブレーキで車は止まらない
計量計測のエッセー
学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方
自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
事実は小説よりも奇なり 二つの事件
計測システムがわかることが計測における教養だ
世の中は計測でできている
計測の目的と精密さの実現の整合
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度
学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方
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旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) |
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├滋賀県・草津市の宿で王将の餃子をたべた
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├神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ
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神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ
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6月24日の霧ヶ峰高原道路だ。強清水から車山・肩駐車場に向かって走る
正月の下呂温泉は一夜にして白銀の世界になった
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風の子の子供たちですが人は風邪を引いてはなりません
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薄く積もった雪道を踏みしめる。クロカン四駆の世界だ。
霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色
霧ヶ峰高原 晩秋の八島湿原
霧ヶ峰高原 晩秋
和歌山市加太港の浜に立つ
山梨県牧丘村で秋の風景に出会った。今は新しい市になっているがその名は知らない。
ダイヤモンド富士
酉の市(おとりさま)
浅草の浅草寺界隈に足を向けた 外人がいて蜘蛛の巣の鉄塔が見えた
旧塩山の恵林寺界隈を見物した
仙台藩と青葉城
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スズランが赤い実を付ける秋の始まりです
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旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) |
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「計量計測データバンク」日替わり情報と週報デジタル版(過去のデータ)履歴
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