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官僚制度と計量の世界(16)
Bureaucracy and Metrology-16-

 大正15年生れ、花の第1期生、戦後第1回度量衡講習生であった男の人生-その3-
Life of a metrological civil servant by katuo saitou Part3

目次 官僚制度と計量の世界 執筆 夏森龍之介

計量法の誕生と計量検定所の歩み 新鮮さがみなぎっていた 国民に視線をおいた行政に


齊藤勝夫の人生と千葉県計量行政の歴史記録(3)

官僚制度と計量の世界(16) 執筆 夏森龍之介

(計量計測データバンク編集部)

官僚制度と計量の世界(16) 執筆 夏森龍之介

官僚制度と計量の世界(16) 執筆 夏森龍之介

(見出し)

官僚制度と計量の世界(16) 執筆 夏森龍之介

(本文)

大正15年生れ、花の第1期生、戦後第1回度量衡講習生であった男の人生-その3-


東京湾岸、市原市の工業地帯の夜景。製鉄、化学などの石油コンビナートが広がる。三次産業、二次産業、一次産業のどの分野もくまなくある。成田空港も。

計量法の誕生と計量検定所の歩み 新鮮さがみなぎっていた 国民に視線をおいた行政に

新しい夜明けに使命感もえる

 昭和26年6月7日に、まさしく新憲法下において、誕生した計量法が、あまりにも官尊民卑のにおい紛紛たる度量衡法と当然ながら違いすぎて、新しい夜明けと自ら思い、新しい期待と新たな使命感にもえていた。世はやがて高度成長期を迎え、人口と工場と大型店が、首都圏を中心に、近畿圏、中部圏等の大都市圏を核とする衛星都市にも集中し、ために計量行政は大きな波に遭遇した。

 新しい時代にふさわしい計量法の施行と新たに規制下に入った計量器が種類、量とも格段に増大して、それに対応する計量検定所の新築ラッシュがおき始めた事情を、自分なりの千葉県の例をあげて述べてみたいと思う。

 自ら名付けて「第3編 新しい夜明け、計量法の歩み」。さらに副題として「計量法の誕生と計量検定所の変わりゆく歩み」として回顧して、今日の姿において参考になればの思いでこれから概説で述べてみたい。

計量法の誕生と計量検定所の歩み

 前述の計量法は、新憲法下において誕生したため、主権在民の法律であり、度量衡法と比較して、画期的違いがあり旧来から行政に継続して携わっていた公務員は、当初、若干の戸惑いはあったが、中央も地方も、公布の1951年(昭和26年)6月7日(法律207号)から施行の翌年3月1日までの間に、新しい息吹きと熱気が沸き上がっていた。

晴れて新法で歩めることに

 それもその筈、官尊民卑的取締色の強い度量衡法を背負って戦後の新憲法下の民主国家を標榜する新生国家形態体制のもとで、疑問視の中で取締執行に当たり不合格器物は破毀処分をするという他人の財産を棄損する実害とまで言わないにせよ、実損を与え、何等の正当な補償も行わないのである。

 半信半疑の及び腰的姿勢がこれで正々堂々、晴れて新法の根拠をもって、第1条の目的に規定している「この法律は、計量の基準を定め、適正な計量の実施を確保し、もって経済の発展及び文化の向上に寄与する」、という高邁な理想と理念を掲げ、日本の社会全体に奉仕できる計量法であると胸を張って言えて、まっしぐらに勇んで歩み進めることができることになったのだ。

新鮮さがみなぎっていた

 新しい使命を持ったのだ。しかも、中央の通商産業省の重工業局に、画期的「計量課」が誕生し、産みの親の高田忠課長が晴れやかに、笑顔をもって神様のように厳かに君臨し就任したのである。

 聞くも、見るも事大主義的、唯我独尊的響きの表現の文言を使ったが、当時の雰囲気としては、そのように関係者は感じとったのである。今の時代からすれば、大袈裟過ぎていると言われても仕方がないけれど、大真面目な新鮮さがどこでも、いつでも、中央・地方に漲(みなぎ)っていた。一言でいえば、やる気満々なのである。

計量法の新しさ

 その計量法の新鮮さは、度量衡法と較べて、英米法を模して、目的から平易な文言・文章に準拠し、法規的解釈を採用し、こと計量法上の確定的解釈に努めていた。

 いわく「計量」とは、「計量器」とは、「取引」とは、「証明」とは、と随所に規定している。

 特に取締(第6条)の章では、第139条から立入検査権限を与えているが、ご丁寧に、この権限は犯罪捜査のためではないとしているのである。

 一方、財産権は憲法第29条で、これを侵してはならないとし、私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用いることができると規定している。従って職務権限上の破毀処分は許されない。

 計量法は、法制上第67条で使用の制限の規定を設け、検定証印が附されていない計量器即不合格で、消印されたものを使用すれば最高刑の罰則第231条の規定で3年以下の懲役を科すとして、計量の安全を確保せんとしたのである。

 さらに、取引上または証明上計量を偽る目的で不正に計量器を使用した者は3年以下の懲役刑も第232条で用意して厳しく対処しようとした。

国民に視線をおいた行政に

 手間も時間もはるかにかかるが、これが民主的手続きなのである。やがて、相互研鑚を積み柔軟に計量法を駆使し始めて、まぎれもなく新法は、一年一年時をたつ毎に国民サイドに視線をおいた行政が、熱心に培われていった。

地方自治法改正で検定所が必置に

 地方自治法も改正され、計量法に係わる事務について、第2条で計量器の検査を捜入し、第148条第3項で、都道府県知事の管理及び執行する事務として、別表第3(94)において、計量法で掲げる事務を列挙し、さらに画期的、強力な規定として、別表第5において都道府県知事の必置機関として検定所を掲げ、都道府県区域単位としたのである。

 このことは、各都道府県とも、待ったなしに必置を迫られることになり、検定所側にとっては、またとない強力な自らの上層部に新築を肉迫し、折衝する武器となったのである。検定所新築ラッシュの事始めの地方自治法上から規定された法的要因の一面が法制上できあがったのである。

検定所の新築ラッシュのもう一つの理由

 前述のように、当時昭和30年(1955年)代に入り、計量検定所の新築ラッシュがおこり始める客観的動機と要因については、一面では、計量法の施行をもって、地方自治法の別表5に都道府県の必置機関として検定所を掲げられて、法制上整備を促す裏付けをされたことを挙げることができる。

 もう一面の日本国内の社会的、経済的状勢の変化というか、政治的日本列島改造論を根底にした国土整備計画による首都圏を主にした中部圏、近畿圏等の主要都市への人口集中現象や工場地帯や工業団地の造成配置が進み、世にいう高度成長期に入り息の長い景気浮揚と設備投資が続く年代となり、人口の流入増減がおこり所謂過密地域と過疎地域という文言が一般的に使われるようになってきた時代である。

 象徴的に顕著な社会現象として代表される例として、首都圏に最も隣接している千葉県が挙げられて良いと思うので、千葉県の変化していく推移を例示として当時の姿をとらえてみたい。

1960年以降千葉県は一変

 戦前戦後直後の千葉県は、元々、農水県としては名は知られていても、代表的産業産品は、醤油に、いもに、落花生に、野菜等に、さらに鰯等の水産物である。人口については国勢調査による人口推移は戦前昭和15年(1940年)158万人、昭和20年終戦の年で未実施、昭和25年213万9千人、昭和35年230万6千人という250万人前後の中規模の県勢であった。

 しかし貿易立国、少資源技術立国の日本の国是の宿命を背負って、大車輪の勢いで昭和28年(1953年)先陣として川崎製鐵千葉製鐵所の1号基の溶鉱炉に火入れされ、千葉県の内湾地帯は遠浅の海という特色から、昭和30年代前半は、海の埋立事業と臨海工業地帯の造成が年をおって活発に進展した。

 昭和30年代後半(1960年以降)は、千葉県は一変し、京葉工業地帯として我が国屈指の重厚長大の基幹産業群が立地し、石油コンビナートもその一角を占める歴史的転換期を迎え、工業県として大きく脱皮変貌した。

工業県に変貌した千葉県と千葉県計量管理協会


川崎製鐵千葉製鐵所を始めとした東京湾臨海地帯(2019年2月23日撮影)

 第1回目の千葉県計量検定所長に就任した昭和38年(1963年)には、川崎製鐵千葉製鐵所を始めとし、臨海地帯には、東京電力千葉火力発電所、三井造船、富士電機、出光石油、丸善石油、旭硝子などなどの大企業が林立し、計量法上の計量器使用指定事業場の制度(現行の適正計量管理事業所制度)を適用できる実力のある企業群が群立する壮観たる姿になった。

 就任早々、計量法により誕生した中央の(社)計量管理協会の有力メンバーになり得る企業集団であり、千葉県計量管理協会の設立構想の実現に、自ら決意し、その進め方を熟慮し始めた。時は正に良し。黙っていても、検定は所在場所が増加し、定期検査は市は毎年、町村は3年に1回の周期。

特定市は1市だけであり県は18市69町14村を抱えていた

 特定市は1市のみで県は18市69町14村を抱えていて、実施に困難を極め飛躍的に中身が増大し、質量とも業務量が増加一途となり、所長就任時の昭和38年現員14名で総務課と業務課の二課で出発したものの、その法定業務の実施を当時所長として、どうこなしていくかが最大の問題であり、所員の増員と施設増強の難事業を同時に成就させなければならないことは必定の状勢展開となってきた。

 当時、千葉県としては赤字再建団体の姿から脱却しつつあるとはいえ容易に打開できることではない。

人口増は急増、336万人を突破、スーパーが林立

 一方、首都東京が政治経済の中心となる比重と力がますます強くなっている

 姿は、近隣への住居を構える人々が集中し始めたことに表れており、住宅公団が建てる所謂公団住宅団地が千葉県に押し寄せ、昭和35年から40年までの人口増加率4・5%。40年から45年まで実に17・2%という二桁の急増で336万人を突破するという人口の急増ぶりであった。

 市町村は中小学校の建設に毎年追われ、混乱を招く程の勢いであり、必然的に、百貨店を始め、大型スーパーが目白押しに進出してきて、地元商店会、商店街が食うか食われるか、存立をかけての商業戦争が起きていた。

史上滅多にない難事業を切り開かねば

 奏した事柄に県の立場は微妙である。さらに加えて外資系の大手国内計量器メーカーの本県への進出の話しなど、所長に就任して「待った」なしの歴史上滅多に遭遇しない難事業に、切り開く道と手段方法を見つけ、作戦と戦略を練りあげ、本庁の関係部局即ち人事と財政部局との必死の戦いをし、戦利しなければならない。時に全国最年少の38才で所長に就任して早々の出来事である。

 その成否は全国に同じ問題を抱いている県に影響を与えることも計算に入れて、悩み苦悶の日々が続くことになった。その戦いの道程は私の人生の中の歴史の歩みと辛いながらも生き甲斐と使命感に満ち満ちた、喜びさえも感ずる
修業であった。

官僚制度と計量の世界(16) 執筆 夏森龍之介

2024-09-24-16-life-of-a-metrological-civil-servant-by-katuo-saitou-part-3-

目次 官僚制度と計量の世界 執筆 夏森龍之介


官僚制度と計量の世界(16) 執筆 夏森龍之介
官僚制度と計量の世界(15) 執筆 夏森龍之介
官僚制度と計量の世界(14) 執筆 夏森龍之介
官僚制度と計量の世界(13) 執筆 夏森龍之介
官僚制度と計量の世界(12) 執筆 夏森龍之介
官僚制度と計量の世界(11) 執筆 夏森龍之介
官僚制度と計量の世界(10) 執筆 夏森龍之介
官僚制度と計量の世界(9) 執筆 夏森龍之介
官僚制度と計量の世界(8) 執筆 夏森龍之介
官僚制度と計量の世界(7) 執筆 夏森龍之介
官僚制度と計量の世界(6) 執筆 夏森龍之介
官僚制度と計量の世界(5) 執筆 夏森龍之介
官僚制度と計量の世界(4) 執筆 夏森龍之介
官僚制度と計量の世界(3) 執筆 夏森龍之介
官僚制度と計量の世界(2) 執筆 夏森龍之介
官僚制度と計量の世界(1) 執筆 夏森龍之介


[以下は覚書]

通産官僚と大分県知事

地方公務員齋藤勝男

地方公務員吉田としお

製鉄会社の計量技術者二人

夜学から大学へ 石川島播磨の男

工業技術院から変わった研究組織はトップを公募として民間の大企業経営者を
据えるようになった。

ほか

[資料]国立研究開発法人産業技術総合研究所:役員および執行体制 (aist.go.jp)
https://www.aist.go.jp/aist_j/information/organization/director/director_main.html


指揮幕僚課程 CGS | 戦車兵のブログ (ameblo.jp)
埼玉県計量協会会報2019年7月号
http://www.saikeikyou.or.jp/custom_contents/cms/linkfile/kyoukaihou-13.pdf
特別寄稿 放射線測定に関する資料を渉猟 日本計量新報 編集部 横田 俊英1)放射線被害を低く見積もらず、放射線測定器の特定計量器化で警鐘を
石島徹前事務局長退任の挨拶
平成25年から6年間、皆様方には大変お世話になりました。令和元年5月31日に退職いたしました。今後の埼玉県計量協会の発展と皆様のご多幸をご祈念いたします。
(古賀茂明と前川喜平と国家公務員試験)日本の有名企業
の採用内容を国家公務員一般職(旧Ⅱ種)試験が映し出す
私の履歴書/高徳芳忠 (keiryou-keisoku.co.jp)
日本の国家公務員の機構を旧日本軍の将校機構(士官学校、兵学校、陸軍大学、海軍大学)と対比する
├計量計測データバンク 私の履歴書
私の履歴書
    吉田俊夫 私の履歴書_吉田
    北本舜輝 私の履歴書_北本舜輝※閲覧するにはIDとPWが必要です
    高徳芳忠 私の履歴書_高徳
    徳美恵子 
    鍋島綾雄 私の履歴書_安斎
    安斎正一 私の履歴書_安斎
    齊藤勝夫 私の履歴書_斎藤

計量法抵触事例を公表していなかった柳津町 | 水道メーター | 検定有効期限が8年 (seikeitohoku.com)
エリート職業の鉄板!官僚の結婚相手になるためのポイントを3つ紹介!|結婚相談所パートナーエージェント【成婚率No.1】 (p-a.jp)
品質工学の考え方 計量士 阿知波正之
行政の継続性の確保と地方計量行政の在り方
【計量士の資格認定コース】概略図(PDF形式:62KB)PDFファイル(経済産業省)

計量士の国家試験 (計量士 (METI/経済産業省))

計量士になる 計量士国家試験合格のための学習図書と講習会特集
計量士資格認定の申請について
数学と物理はできないという自己暗示から抜け出せば計量士国家試験は突破できる
教習・講習・研修の概要説明及び費用:NMIJ (aist.go.jp)
人の言葉の基(もとい)は教養である
産総研:採用情報 (aist.go.jp)
2024/2/19 2025年卒修士卒研究職の募集を開始しました。【終了しました】
2024/2/20 2025年卒総合職の募集を開始しました。【終了しました】
採用情報|採用|産総研 (aist.go.jp)
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方

品質工学や計量管理の技術を言葉で解き明かすことを課題とする(計量計測データバンク編集部)
計量標準120周年:NMIJ (aist.go.jp)
戦後70年~地図と写真で辿る日本と名古屋の空襲 - Yahoo!マップ
田中館愛橘博士と航空の歴史
現代日本の自衛隊とその階級と出世事情
長島安治 大正15年生れ 昭和18年陸軍予科士官学校入校 陸士とは別に航空士官学校が創設された、ここに入校。
https://www.noandt.com/static/summary/kakigara/documents/libertyjustice_201808.pdf
解説 国家公務員の中途採用試験の現状(計量計測データバンク編集部)
私の履歴書 安斎正一 目次
古賀茂明、前川喜平の国家公務員としての経歴
私の履歴書 高徳芳忠 神戸大学計測工学科をでて製鉄会社で計量管理の仕事をした男の記録(日本計量新報デジタル版)
古賀茂明 - Wikipedia
私の履歴書 齊藤勝夫(元千葉県計量検定所長、元流山市助役)(日本計量新報デジタル版)
前川喜平 - Wikipedia
私の履歴書 蓑輪善藏 目次 大正14年に生まれ、37年間を計量国家公務員として働いた男の記録
古賀茂明、前川喜平の国家公務員としての経歴
私の履歴書/吉田俊夫 (keiryou-keisoku.co.jp)
横田英史の読書コーナー (eis-japan.com)

電力改革については、発送電分離が有力な選択肢という立場をとる。古賀茂明のベストセラー。

日本中枢の崩壊 古賀茂明、講談社、p.386、¥1680 2011.9.15

 現役官僚が民主党政権の国家公務員制度改革などを批判したこと
で話題を呼んだ、古賀茂明のベストセラー。雑誌論文や国会証言などで政権批判を行ったため経済産業省大臣官房付という閑職に追いやられた。その後も現役官僚の肩書きで政権批判を続けていたが、9月22日付で辞表を提出したようだ。本書は“現役官僚”が徹底的に政権を批判している点で見るべきところはあるものの、内容自体は他の民主党政権批判や官僚批判と大きく異なってる訳ではない。政官界の問題について頭を整理するときに役立つといったところが、本書の評価として妥当なところだろう。
 筆者が力点を入れて論じるのが国家公務員制度改革。自民党政権時に渡辺喜美・行政改革担当大臣がどのように改正させたか、成立までの紆余曲折、成立後の官僚の抵抗などを詳述している。自民党への失望が大きかっただけに、民主党にいる政権交代に筆者は期待する。期待はすぐに失望に変わる。期待が高かっただけ、その反動は大きかったといえる。
 さすがに現役官僚だけに、官僚機構についての記述は詳細だ。天下りの仕組み、官僚が駆使する騙しのテクニック、大企業との癒着など、自らの体験を踏まえ紹介する。

 「経済学に人間の心を持ち込みたい」という経済学者・宇沢弘文が自らの人生哲学を開陳した書。現在の貧困を解決するキーワードとしての社会的共通資本を紹介するとともに、ミルトン・フリードマン流の市場原理主義を徹底的に批判している。リベラルな論客としての宇沢の考え方がよく分かる。本書は2003年に刊行された「経済学と人間の心」に、二つの未公表講演録と池上彰の解説を追加した新装版である。池上の解説がコンパクトでよく出来ている。
 第1部「市場原理主義の末路」は経済倶楽部での2本の講演で構成する。2009年の「社会的資本と市場原理」と2010年の「平成大恐慌~パックス・アメリカーナの崩壊の始まりか」である。質疑応答も収録しており、新自由主義や市場原理主義に対する宇沢のスタンスだけではなく、人柄が伝わってくる。もし東日本大震災や原子力発電所の事故後に宇沢が講演していれば、どういった内容になったのか興味のあるところだ。第2部以降は、思想や歴史観、官僚観、教育観を宇沢自らが語るエッセイである。右傾化する日本への危惧、60年代のアメリカ、学の場の再生、地球環境問題への視座という構成をとる。

計量計測トレーサビリティのデータベース(サブタイトル 日本の計量計測とトレーサビリティ)
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計量計測トレーサビリティのデータベース(計量計測トレーサビリティ辞書
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計量計測トレーサビリティのデータベース(計量計測トレーサビリティ辞書)-2-
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計量計測トレーサビリティのデータベース(計量計測トレーサビリティ辞書)-3-
2019-02-07-3-database-of-measurement-measurement-traceability-measurement-news-

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